初レビューです。活字の苦手な私が一気に読んでしまうくらいおもしろい本でした。私たちの業界でも、最近「認知行動療法」という言葉をよく聞きます。何度か本を読んだり研修会を受けたりしたけど、ナースにはどこか遠い存在のように感じていました。精神科向けの話ばかりで、他科への応用の仕方がわからなかったからです。
でも、この本を読んで、「これは看護に使える！」って思いました。問題のアセスメントの仕方からそれを解決するための目標のたて方、援助のすすめ方が順を追ってわかりやすく書かれているので、看護にそのまま応用できそうです。症例がたくさん載っているので、技法のひとつひとつがイメージしやすかったのも良かったです。
自分のストレスについても、どんなことをしてケアしてあげればよいか具体的な方法が書かれているのも参考になりました。職場で言いたいことが言えず、ストレスをためやすい私としては、「角を立てずに言いたいことを言うスキル」が、とても心に響きました。
困ったときに備えていつも手元に置いておきたい、そんな本です。看護技術をスキルアップしたい人にお勧めです。

認知行動療法、難しそうですね。でも、大変分かりやすく書かれています。その問題行動の理解や分析方法について、そしてその問題行動へのアプローチ法などなど。認知行動療法に興味をもたれている対人援助職の方、その他の方にもおすすめです。また、コーヒーブレイク的なコラムが面白かったです。