『グロス・ドイッチュラント2』は第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦線の戦いを再現する戦略シュミレーションゲームです。本商品は弊社が1992年に発売した『グロス・ドイッチュラント』の続編にあたり、データおよびシステムは大幅にパワーアップしたシリーズ最新作です。
つくりこみに感動します
★★★★☆
歴史マニアは、感動するでしょう。兵器の反映、しかもマンシュタイン、ロンメルという名将を駒として動かせる。
ヒトラーの興奮、シュペーア軍需大臣の興奮を味わえます。ただ書かれていたように、参謀の楽しさは味わえませんが、それはこのコンセプトでは仕方がないでしょう。
兵器数値とそのゲームへの反映度合いを見れば、本当に勉強していることに感服します。
自衛隊の士官に同社のファンが多いと聞いていますが、それもうなずけます。
ルールでは、思考面で1・無理をすれば英国攻略ができてしまうこと。2・兵力さえ集めれば主導権をプレイヤーが握り続けられること、
3・装甲兵力が攻撃ではなく防御に役立ち、砲兵力と兵力できまるので、ゲーム要素がない、3つが難点でしょう。
この会社は良心的な会社と思います。ぜひ残ってほしい。
出来うんぬんではなく
★★★☆☆
未だにこのような作品を作るところがあることに感心した。
今やこういうものを作るにはちょっとしたエッセンスが必要なようで、ハーツオブアイアンでは、忙しなくなると言うのに、リアルタイムの要素がある。
やはりこういう作品はゆっくりと大局を見据えつつ、さっさと終わらせてしまうのではなく、歴史の書を紐解いてみたりしながら、たっぷり時間をかけて楽しみたいものです。
ゲームとしてみれば拙いところもあるが、古き良き時代を感じさせる良作であると感じました。
意欲的な戦争経済シミュレーションですが戦術面が今ひとつ
★★★☆☆
GD初めてプレーしました。戦略シミュレーションは戦争経済と戦術のシミュレーションの組み合わせだと思っていますが、このゲームは前者は他にみられないほどですが後者は貧弱です。第二次大戦ドイツものの他ゲームでは資源や供給に苦しむことはあまりなく、この点がリアルでなく物足りなかったのですが、GD2は慢性的な資源不足、物資と兵器の供給不足、製造に何ヶ月もかかる量を一回の戦闘であっけなく喪失、爆撃で製造力が大きく減退などリアルに苦しいです。一方で、戦術は不自然な設定の中で火力と耐力だけで決まるので、局所的な戦力集中、機動力を活かす、空軍との共同、戦場や攻撃ルートの選択、攻守の切り替え、部隊の練度などのうまく戦う要素がほとんどありません。攻守が固定された3部隊同士のガチンコ勝負のくりかえしなので結局消耗戦です(これらも経済面ではリアル?)。戦う度に戦力が衰退するのでやりくりに苦労します。という訳でバランスはHearts of Ironには劣りますが、参謀の楽しみはともかく軍需相の楽しみは最高に満喫できます。
概ね好意的には捉えているが・・・・
★★★★★
一先ず対仏戦に取り掛かるところまで遊んでみて感じるに、基本的には従来通りのシステム。大幅に変更と言うよりも、細部を改修し、DOSからWindows化、ユーザーインターフェイスの改良の面が大きいのでしょう。(GPPRO.INIを書き換えることにより窓の最大化は可能なので、マップ画面においてSXGA以上の解像度メリットは得られます。なお、思考ルーチン改善については現時点では不明。)
ただ、軍団単位とは言え、一拠点への多方面からの同時攻撃(侵攻)を受け付けない、包囲、支援効果などが皆無なのは相変わらずなのは不満。また、良くも悪くも(ジェネラルサポートのこだわりはこういった部分にあるようですが)数値を直接指定して配備、補充などを頻繁に自ら行う必要がある為、久々に同社製を遊んでみた者としてはどうも数値と格闘している気分が拭い去れない。
同社作品群はボードゲームからのシミュレーションゲームとしてはリサーチ、デザインが優れているものの、半面、手作業では扱い切れなかったデータ、数値を膨大化させているに過ぎないように感じる。厳しく言えばソフトウェア開発力が今尚かなり低いといわざるをえず、(ターン、リアルタイム制がどうかなのではなく)PCゲームに即したものとは言い難い。近年、海外はマウス捌きだけのRTSが目立ってはいるものの、その一方でHearts of Iron、Combat Missionsなどシミュレーションゲームの本質を上手く捉えつつPC上にシステムを適応させているだけに、アプローチが異なるとは言え、それらと比較するのは正直苦しい。
しかし、日本国内といえばキャラクター、ユニット寵愛型ゲームばかりがシミュレーションゲームとして蔓延っているだけに、同社は非常に貴重な存在。今後も末永く我が道を歩んで欲しい。甘く甘く星五つ。
GD1とどう変わったのか・・・
★★★★☆
公式サイト等でゲームの画面などをみると前作とシステム的にはほとんど変わってないように見える。
15年ほど前に前作をやっていたときに感じていた不満がどうも解消されていないような感じだ。
とはいえこの手の作品としてはデータが緻密でマニア向けであることは確かで、
少なくとも前作と同じ程度にはのめり込めそうではある。海戦等の改良を期待したいところ。
むしろ前作を知らない人のほうが楽しめるかもしれないが
個人的には全貌がはっきりとわかるまでは即買いはしないだろう。期待を込めて星4つ。