最近流行ってる腐女子を扱った漫画の先駆け的四コマ。もともとブログで発表されたものの単行本化です。
作者の小島アジコさん（＝チベットくん）はもともとオリジナル漫画サイトを運営されていて、そちらの作品は欝でダウナー、えぐい下ネタも多くまず間違いなく読む人を選ぶものばかり。
だから801ちゃんを読んだ時は「なんてマイルドに読みやすくなったんだ！」と軽く感動しました。
内容は他の方が書いてるとおり、腐女子な彼女とのオタクライフを綴ったもの。
マイナーからメジャーまで、古今東西さまざまな漫画アニメゲームネタがちりばめられています。全部わかる人すげえ（笑）
絵もあっさりしてて可愛く読みやすい。彼女が腐であるが故の苦労話や、逆に同じオタクであるからこその萌え話など、一歩間違えば「んだよのろけかよリア充め」って唾吐きたくなるようなネタも多いのですがそこんとこの匙加減が上手い。
作中に登場する作品に付される注釈も面白いです。特にデート中の握手のエピソードは、複雑で理不尽すぎる乙女心に笑ってしまいました。

オタク会社員と腐女子ＯＬの恋愛を綴った、チョッと痛いエッセイコミック

専門用語（？）満載！
しかし、大丈夫
注釈が充実してます！

基本的には、のろけてます

８０１ちゃんは嫁さんが購入したのを何気に読んだのですが、もの凄く
ストライクゾーンに来てしまい笑えました。

鉛筆描きながらも、こなれた感じの絵柄に好感が持てます。オタと
腐女子の生態に通じてる人には、あ〜そうそう、という笑いがこみ上げる
ネタが多数。デートでアニメイト行くとか。←あ〜行った行った！

「自分オタクだけど恋愛してますから！普通に一般人と同じですから！
その辺のオタクと自分は違うからね！って言いたい空気を感じる」などと
穿った見方をしている人もいらっしゃるみたいですが、例えそうだとしても
何か問題ありますかね〜。純粋に漫画として面白いですよこれ。

うちら夫婦が学生の頃に知り合い付き合い始めてたら、こんな感じもあり得た
のかもな、とつい重ね合わせてしまいますわ。いや、嫁さんここまでマニアック
ではないですが。私らは子供も出来、流石にオタ全開でいくような生活はもう
してませんが、それでも夫婦揃って楽しめる漫画本でした。

前のコメントで何か勘違いしてる人がいますけど、「腐女子」は別にＢＬが好きじゃない乙女ゲーム&漫画好きなオタク女性全般の人の事を言う訳じゃありませんよ。
その名の通り、男同士の恋愛を妄想してやまない乙女的部分が腐った女子たちのことをある意味皮肉って言ってる言葉です。（ちなみにけなしてるわけじゃないです。自分も腐ってる側なので）
その辺りは変に自分から「私腐女子なんですーｖＢＬはありえないけどｖ」っていってるヲタ女よりもアキバ系な男性陣のほうがちゃんとした解釈してるんじゃないですか？？

とりあえず、キレイな腐女子もかっこいいアキバ系も結局はヲタ。
アキバ系はキモイけど腐女子は違うのよ！って言うのはなんか…。
まぁ、現実見ましょう。

ぶっちゃけ、彼氏は想像上の人物か知り合い程度で、全部腐女子が書いたウソドリーム本じゃないのって感じが漂う。
微妙にリアリティ無いのが痛い。これなら想像の範囲で書けるっぽいような。

最近腐女子を美化理想化する本ばかりでうんざりです。
この本も相当美化入ってるんだなあって、わかっててもみんな言わないんだな。

清楚な８０１ちゃんね…。清楚って言葉に外見にこだわってるのを感じでいやらしい。
結局腐女子で恋愛できる条件って、外見が大きいんだってこだわりの現れでしょう。
これで部巣な８０１ちゃんの話だったら潔くていいですけどね。（その方が数倍面白いよきっと）

こう言う本が、一方で恋愛できない腐女子を追い詰めている現象がわからないでしょうか。

（ウソドリームの可能性は高いけど）同じ腐女子でも恋愛してる人がいる、自分は恋愛できない、劣っていると感じさせる。
腐女子は元々恋愛しづらい条件の人が多いのに、余計差を見せ付けて追い詰める。
結果、実際の腐女子界では恋愛経験の無いのをすごく意識して、陰湿な比べる世界、叩き世界になる。

そうすると、恋愛できるとか見目がいいとかの方が、凄い妬み、叩きの標的になる。
こう言う本を読む事と現実は別。現実のモテ系腐女子など、殆どの腐女子達は許さないんですから。

この手の美化腐女子本が出た事で、一層腐女子たちのコンプレックスをあおっているのは事実でしょう。
と言うか、作者サイドは知ってて見せ付けて優越感持ちたいんじゃないの？と思う。（これで全部がウソだったら…）

とにかく、なまじ恋愛を意識させると腐女子間の人間関係乱すだけなんで非常に迷惑。
実際の腐女子界では、恋愛できる方が周りに知られたら大変な事になった。かえって後ろめたい事の様に感じる。本末転倒です。

大体腐女子の恋愛など、電車男並みに珍しいから本になる訳で、普通だったら話題にならない。
こう言う本を読んで恋愛コンプレックスを感じる腐女子は、その辺を見落としています。