西谷先生の分身です
★★★★☆
昔、代々木ゼミナールで受講した現サラリーマンです。西谷さんの書き物が読めるということで
早速購入しました。
いつも、分厚いテキストを発行して、勉強に覚えるべきこと意外に、僕たちがこの後社会に出て
どう思うのだろう?そうやって進むのだろう?と思ったときに西谷先生のテキストがひとつの指標
になると思っていた。
・Only is Not Lonely
・情熱が才能! エネルギーON!
・A man is not Finished when he is not defeated. He is finished when he is quits.
・夢
・Jump Over the Moon
・いくら基礎をやっても実践ができないとイモ
・ 光をつかむためには、まずは光から離れてみなければならない。
・自分を知るということ
見つめて目をそらさないことが、どうしてこんなにつらいことなのか、迷いや悲しみ
怒りや夢を、憧れのしっくいで塗り固めて、
僕は自分自身の城を作る。
・Today is the first day of the rest of your life. Have a nice day.
・完璧を目指せ!「Stop The Oshii」
・Face しろ
自分と向き合え。
以上、幾つものいい話と、分厚いテキストをいただいたこと。
西谷先生の分身のような本
★★★★★
私は西谷先生のことを知りませんでしたので、書店でこの本の表紙を最初に見かけたときに、「なんかラルクのkenちゃんみたいな雰囲気の人だなあ」と思って手に取って購入したのですが、帰宅してから一気に最後まで読んでしまいました。
私は受験生ではないので、そういう意味での刺激は受けなかったのですが、西谷先生もおっしゃるとおり、壁を越える技術は受験でも社会生活でも同じだなあと確かに思いました。先生が一人の生徒を相手に授業をすることも大勢を相手にすることも同じというのも、ひとりのお客様を大切にする気持ちが他の多くのお客様にも通じることだと私なりにも実感しました。
壁を目の前にすると、やっぱり自分には越えられない壁なのかなと思って、あきらめて絶望的になって逃げ道を探したり、壁を壁と思わないように自分をごまかすようにしたりすることもある私にとっては、壁は乗り越えられるから目の前に出てきたもの、壁とかスランプを意識しただけで半分は越えたも同然というような西谷先生の言葉は、よくあるような自己啓発本よりも素朴でリアルで、上から目線ではなくて、とても地味ながら説得力が感じられました。
この本は、結局何が言いたいのかとか、要点は何かということよりも、本を通じて西谷先生と少し会ってお話を聞いて、西谷先生の目に見えないオーラを感じ取ったような人生経験みたいなものとして、本でない本というか、西谷先生の分身みたいなもののように感じました。
予備校生って、つまり浪人生って、このような先生に出会えることは、現役合格の人には味わえないような有意義な体験ができるんだなあとも思いました。
とても素直で、ちょっぴり痛々しくって(先生の自叙伝の部分)、でも心に残る本だと思いました。
20年前と同じ
★☆☆☆☆
20年近く前、代ゼミで講義を受講していました。
わかりやすい講義でしたし、勉強嫌いな子たちには良かったように思います。
当時聞いた彼の雑談がそっくりそのまま書かれています。
10代後半の人が始めて聞くにはそれなりに面白い話かもしれません。
しかし、20年経っても同じ話を読むと、謙虚さを忘れて過去の武勇伝を自慢するという、成功者にありがちな姿に見えてしまいます。
先生は詩人になった
★★★★☆
私は代ゼミに通ったこともなく、ましてや西谷先生の名前すら知らなかった。
しかし、新聞広告で本書の名前に惹かれるものがあり、拝読させていただいた。
先生は詩人になりたかったらしい。そして大学を卒業後も就職せず、
29歳のときに結婚を決意するまで、根無し草のような生活をされていた。
不遇な幼少体験から来る様々な葛藤や、青年期特有の悩みなど、
西谷先生でなくとも、多くの人はこういった経験をすると思う。
そういう意味では、本書から伺える限りでは、これでもまだ恵まれている方で、
先生は人並みの苦労しか経験されていないかもしれない。
しかし、大事なことは、まだ人生の恐ろしさをわかっていない
人生の門口に立つ若き青き受験生達に、
いかに自らの経験から抽出した「生きる力」となる言葉を
注いであげられるかだろう。
その言葉が、後々まで心に残り、皆の「生きる力」になる。
実は、こういったことが出来る大人は少ない。
人を救える存在感や言葉には出来ない魅力を持ち合わせた人間が案外少ないのだ。
詩人は「詩」によって人を救い、癒す力を持つ。
先生は、その意味で、夢見ていた詩人になったのだと思う。
先生はナルシストっぽく気障(キザ)だが、詩人は気障で良い。
仕事の合間に短時間で読めた。半日あれば十分読破できる。
本書の名前に惹かれた方におススメする。
精神論+英語の豆知識
★★★★☆
壁を超える技術に関しては、経験に基づいた根性論。
ただし、著者は非常に熱い魂を持っている人なので、気合いを入れたいとき読む分にはOK。
精神論だけの本ならいくらでもあるが、この本の最大の特徴は、著者が英語の教師ということもあるため、英語の豆知識がちりばめられていることだ。
英語の語源など結構ためになるものが多く、この本に付加価値を与えている。