わかりやすい
★★★★☆
暗号、つまりセキュリティの基礎を支える技術の入門書です。
暗号技術の基礎を図や表を使って、とひとつひとつを丁寧に解説している。
何のための技術か、その問題点、その解決法 と流れに沿っているため、つながりをとても理解しやすかったです。
知識0で読んでも、引っかかることなくきちんと読み通せました。
プログラムに詳しいともっと面白そう。
暗号セキュリティの概要を知るのにお勧めの一冊
★★★★★
先日、署名認証のPHPプログラムを作成した際に、Web上に掲載されていたサンプルプログラムから、ハッシュ関数などをそのまま利用して何とか完成にこぎつけました。でも、なんとなく自分の中でひっかかるものがありました。「今回の署名認証にしても、メールやホームページのセキュリティ技術にしても、名称だけ知っていて中身を全く理解していない」と思うようになりました。そして、コンピュータの暗号化技術についての本を買ってみることにしました。
候補はいくつかあったのですが、以前Perlを学習する際にお世話になった本の著者、結城浩氏の本書を購入してみました。やはり結城浩氏の本だけあって、非常に丁寧かつ分かりやすい言葉で説明されており、私の中で「もやもや」としていた共通鍵暗号、ハッシュ関数、デジタル署名、デジタル証明書などの概念がある程度理解できました。「ある程度」というのは、暗号化技術を完全に理解できるようにするには、かなり複雑な数学的知識が必要なためです。私としてはそこまでの知識は必要ないと思っているので、「ある程度」理解できただけでも十分だと思っています。本書に「読み飛ばしても構わない」と書いてあるところは、素直に読み飛ばさせてもらいました。
システム管理やインターネット関連の仕事をしていて、暗号化技術に興味のある人には、かなりお勧めできる一冊です。
暗号関連の本の中で、一番わかりやすい本です
★★★★★
今まで暗号化関連の資料をたくさん見てきたのですが、その中で
暗号について、もっとも分かりやすく解説してある本だと思います。
一番暗号について理解できる本だと言っても過言ではないと思います。
暗号のことを全く知らない人でも、この本を読めばきっと理解できるように
なると思います。
各暗号化アルゴリズムやハッシュ関数、それぞれに対する攻撃方法について
具体的に分かりやすく解説してあります。
また、私はRSAがいまいちよく理解できていなかったのですが、この本の解説
を読んで、やっと理解することができました。
証明書や電子署名の意義とは何かなども、噛み砕いて説明してあります。
各章ごとにクイズがあって、クイズ形式で読み進める点も、ユニークです。
特に、特筆すべき点は、鍵配送問題について解説している点です。鍵配送問題
について触れている資料はめったにないので、それもこの本のおすすめできる
点だと思います。
更に、いくら暗号技術をシステムに適用しても、それにかかわっている人間が
いるかぎり、完全なセキュリティは望めないという話は、とても説得力があり
ます。
暗号について勉強したいと思う人には、絶対お勧めです!!
初心者にもわかりやすい内容
★★★★★
暗号と聞くとその本質は数学であることをまず思い浮かぶかもしれない.
しかし,この著書では数学的知識を持たない読者に対してもわかりやすいよう,「互いに素で」,「mod」,などの式や用語の定義から懇切丁寧にまとめられており,そして,図解を多く用いることで無理なく視覚的に理解を深めることができる.
その上で内容が多岐にわたっていることから文句なしの☆5つをつけたいとおもう.
そのタイトルに嘘偽りなく初学者のための入門書としてオススメできる.
わかりやすく、それでいて原理の詳細までよくわかる
★★★★★
この作者の著書全般に言えることだが、分かりやすく、それでいて原理や詳細をきちんと抑えることができる。
以下、複数の観点で見たコメント:
□わかりやすい記述
◇図解・フローチャートが多くわかりやすい
◇適切な難易度のクイズ問題が提示されており
理解を深化できる
◇要所要所で適度な抽象化の記述が挿入されており
把握しやすい
□原理の詳細の記述
◇フローチャート・数式を用いて暗号アルゴリズムや
認証アルゴリズムを詳細に記述している
⇒プログラミングの知識のある人ならば実装も
可能なレベルの情報が記載されいている
□多様な内容の記述
◇暗号学者の道具箱(6つの技術)
◇SSL/TLS
◇PGP(暗号化ソフトのデファクトスタンダード)
◇量子暗号、量子コンピュータへの言及