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絵本があってよかったな

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 架空社
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絵詞(えことば)作家。 ★★★★☆
常々あんなにあっけらかんとしてナンセンス絵本を次から次へと世に送り出すようなひとは、
きっと傷だらけの過去を背負っているに違いないとにらんでいました。
そして、そういうことを隠して明るく振る舞うことを信条にしているのだと。
なぜと聞かれると困りますが、ひとを笑わせるという行為には、
どこか自虐的な悲しいものをわたしは感じてしまうからなのです。
あまりにもその通りでびっくりしました。

詩人の父を持ち、書くこと、描くことをどんな苦境にあっても辞めなかったことが、
今日の内田さんをつくったのでしょう。
憧れのひと長新太さんとの関わりあい、『ともだちや』シリーズ誕生秘話など、
編集者との軽妙なやり取りが、笑いを誘います。
マジメをどこか恥ずかしいと思っている内田さんの、照れです。

ファンならずとも、この自伝的エッセイは楽しく読めると思います。
ファンは、よりいっそう麟太郎ワールドを楽しめるようになるでしょう。
これだから、絵本を読むことはやめられない。
これだから、作家を知ることはやめられない。