童話の原作者として知られるグリム兄弟を主人公にしたファンタジー。19世紀初め、フランスが占領するドイツで、悪魔ばらいと称して詐欺をはたらく兄弟が、呪われた森に住む本物の魔女と闘うことになる。テリー・ギリアム監督の演出により、兄弟を演じるマット・デイモンとヒース・レジャーが、これまでの作品とは違った新たな魅力を放つ一作だ。「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」など多くのグリム作品が物語のキーワードとして使われているのがポイント。
悪魔ばらいの用具、拷問道具など、劇中に使われるアイテムは、ギリアムらしいマニアックなデザインを楽しめる。すべてセットで作られたという森が、動く木、不気味な虫によって“怖い”童話の世界を再現。子どもを飲み込む馬、塔の上の魔女などにも恐怖と幻想的な美しさが同居している。手触り感や古めかしさを重視した映像に、ギリアムのこだわりが充満しているのだ。そして、デイモンとレジャーの漫才のような掛け合いが、物語に、いい意味での「軽さ」を与える。多くのファンタジー大作とは違った、独特のテイストを体感できることは間違いない。(斉藤博昭)
これは笑った
★★★★★
ファンタジーホラーではあるが、何回か笑わせてもらった。普段はあまり、こういう映画で本気で笑った事が無いのだが、これは本気で笑えた。ディズニー映画っぽいところもあるが、子供が見たら、衝撃を受ける場面もあるので、注意。
※注意とは、やたらと虫の大群や死体が出てきます。
雑然としたファンタジー映画
★★★☆☆
次々にどこかで聞いたような名前の子供が現れて、行方不明になっていきますが、いなくなり方が中途半端でもどかしいです。あえてグリム童話をからませない方がよかったように思えます。
内容が漠然としていて、構成が雑然としていて、全然おもしろくないといったら言い過ぎかも知れませんが、ホラーファンタジーもしくはミステリーファンタジーを期待して映画を見ると、がっかりさせられます。
しかし、鏡越しに見る女王の美しさ、衣装、椅子を含む内装などは赤い色を中心とした暖色系を上手く使って、とても豪奢で綺麗な画像です。でも、見所はそれだけです。
オデブ物語?
★☆☆☆☆
テリー・ギリアム監督なんで、楽しみにしていました。また昔の心の恋人、マット・デイモンが出演をしているので、かなり期待をしたのですが、何これ?
衣装も最悪。映像もいまいち。マット・デイモンがデフデフに見えて仕方がありませんでした。
童話系と思わないほうが・・・。
★★☆☆☆
グリム童話をモチーフにしたちょっとホラーなファンタジー。
但し、童話系のお話ではないので、そういう方向を期待して見ると裏切られます。
映像は良く作りこんであって、ストーリーを気にせず見れば独特の世界観と作風が楽しめると思います。
ただ、いかんせんストーリーとして薄い感じは否めません。主人公をグリム兄弟にした割には物語とのカラミが今ひとつだし、童話を連想させるエピソードがちりばめられていますが、雑然とした枝葉に感じられ、ひとつの物語として集約していない。女王の話一本に絞ったほうが良かったような感じがします。また、主人公もいっそグリム兄弟でないほうがよかったのでは…。
細かいことを気にせずエンターテイメントとして雰囲気で観るならいいかも。ただし、雰囲気がおどろおどろしいのと、各キャラクターの性格付けがアクが強く、物言いが非常に皮肉っぽくて、見る人を選ぶと思います。
それと、個人的に、村の女の子がモンスターに顔を取られてのっぺらぼうになるシーンがあって、超不気味でした。怖くて夢に見そう。お子様には薦めません。
余談。英語の勉強で洋画を見ていますが、これはフランスなまりとかイタリアなまりとかの人がけっこうしゃべっていて耳に残り、勉強には向きませんでした。熟練者が発音の差を楽しむにはいいかも。
あれ??
★★★☆☆
映像はとても綺麗、衣裳も背景も手が込んで素敵。
なのですが肝心のストーリーはいまひとつ。いろんな話をまとめたのはいいのですが、そこに何か共通のメッセージ性があればいいのに。グリム兄弟も自分達の意志よりも流されて立ち向かうので。
女王役はもったいないし。マット・ディモンに関しては観終わるまで気付かなかったのでコメントしません。