インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ハイチ目覚めたカリブの黒人共和国

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 凱風社
Amazon.co.jpで確認
ラヴァラス ★★★★★
    一人きりでは、私たちは弱い。   一緒になれば、私たちは強い。 もっと一緒になれば、私たちはラヴァラスである。

ハイチという国を知っているだろうか?カリブ海に浮かぶ島国だ。私がこの国を初めて知ったのは米軍が進攻した1994年のことだ。テレビから流れる光景は異様なものだった。スラムを走る米軍の大型ジープに人々が群がり、その勢いで大腿部をタイヤに踏まれた人が叫んでいる姿。今でも忘れられない。それは日本人のみならず先進国で生活する人々にとって非日常以外の何物でもなかったはずだ。

ハイチの歴史は複雑極まりない。スペイン、フランス、そして、今世紀はアメリカ。この国は常に何者かが動かしている。コロンブスによるスペインの入植で先住民は死に絶え、アフリカから連れてこられた黒人奴隷の労働によりフランスは栄え、アメリカ海兵隊により訓練された!軍隊やアメリカ政府の援助を受けた独裁政権は人々の脅威となった。そして、現在は国連主導の元、民主化への道を歩む黒人国家である。

フォトジャーナリストである著者が初めてハイチを訪れたのは1988年。親子2代続いて人々を貧しさのどん底に沈めたデュヴァリエ独裁政権は2年前に倒れていたが、到着した翌日にはこの年2度目のクーデターが勃発。人々は相変わらず貧しかった。翌朝、首都ポルトープランスにあるこの国最大のスラム街シテソレイユを訪れる。そこで著者は生涯の友人と出会った。著者はシテソレイユに住む友人達と食を共にしながら、独裁者の横暴や米軍の進攻、そして庶民の苦悩や喜びを10年以上に渡って、10数回訪れ、見届けてきた。この著書はハイチの民主化の過程を追った迫真のルポである。