無気力な日々を過ごしていた高校生の鈴木(妻夫木聡)たちは、新任女教師(真鍋かをり)の色気に乗せられて、男たちのシンクロナイズド・スイミングをやらされる羽目になる。恥ずかしさと難しさが共存する中、彼らは秋の文化祭に向け、夏休みにイルカの調教師(竹中直人)から猛特訓を受けるのだが…。
おとぼけ淡泊な味わいと、男のシンクロという奇想天外(しかし実際にあるとのこと)なアイデアがミックスした、矢口史靖監督の快作。コメディとしてのベースを保ちつつ、思春期特有の倦怠感などが真夏の水辺に映え、どこかノスタルジックな想いをほうふつさせるのがいい。またクライマックスのシンクロ・シーンはまさにスペクタクル的圧巻。女性客に大ウケしたのも実にうなづける!?(的田也寸志)
楽しい!
★★★★★
レビューってのは何を基準に考えるか難しいけれど、やはり単純に楽しい映画はいいですね。最後のシンクロ披露のところはやっぱり素敵に楽しいです。
ラストのシンクロ場面は見事
★★★★☆
「食わず嫌い」で今まで見ませんでした。
矢口史靖監督の映画は、これまで後発の「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」と見ていますが。
三作品に共通する点があります。
まず、「絵」がきれい。この映画のラストのシンクロ場面は「見事」というしかありません。
主人公の成長。ヘッポコ水泳部員が、大部隊のキャプテン。
思わず笑ってしまう「名場面=迷場面」。プールの魚すくい、イルカの真似。
竹中直人が出演。本作品では「あやしいイルカ使い」。ちなみに「ハッピーフライト」ではラストに「カメオ出演」。
監督が脚本も手がけている。よって、当たっても当たらなくても全て監督の責任。
「高校生男子のシンクロ」が本当にあることも初めて知りました。川越高校水泳部が、9月の学園祭のアトラクションでずっとやっていたそうです。このドキュメンタリー映像が映画の元らしい。
美しい映像、にやりとさせる「ギャグ」を散りばめた展開、そうしてラストの「見事なシンクロシーン」を楽しむ映画です。
「たった2ヶ月足らずでしろうとがあれほどのシンクロができるわけがない!」という「真っ当な理屈」を振りかざすのは「野暮」というものです。
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
★★★☆☆
通勤時間を活用して、ポータブルDVDプレイヤーで地下鉄内鑑賞、モバイルPCで感想文を車内執筆をしております。
「行動」 を起こす為の “キッカケ” 訴求が希薄であったため、
「男のシンクロ?」 の必然性を感じることができずに、
彼らの活動の薄っぺらさばかりが気になってしまいました。
とは言え、 パフォーマンス系映画の王道である、
「クライマックスにおけるパフォーマンス大成功!」
のカタルシスに身を委ねた映画体験となりました。
夏になったら
★★★★★
かならず観たくなる映画です。 私は、竹中直人さんが妻夫木さんに指切りを強要するシーンが一番好き! あと、ゲーセンで5人の踊りが見事に揃っていくところ。 何度観ても思わず拍手しちゃいます。
モデルになった高校はどう思ったのだろう
★★☆☆☆
正直なところふざけた映画である。監督があえてスポ根モノにしたくなかった意図はわかるが、だからと言ってふざけていいとも思えない。青春だから何でもやっていいというのは作り手の倫理感に乏しいとこういうものになるという見本。映画の後半、それまで遠巻きに見ていた連中が大した練習もしないであっさりシンクロを取得するなんて実際のモデルになった高校の生徒はどう思ったのだろう。本当にこの監督は男子生徒の行うシンクロに対してどう思っていたのだろう。ただ題材として「面白い」程度にしか思っていなかったのではないか?そんな事が感じられる展開にしか見えなかった。竹中直人の最悪さはどうにかならないのか?オーバーアクトとキャラがみんな同じ。ラストのパンツのオチは今時中学生だって使わないオチだぞ。簡単に褒めちゃうからおんなじタイプの映画しか作れなくなる。
シンクロシーンがすごいってあたりまえだよ。それが最大の見せ場なんだから
そこが酷かったら見る価値なんてありゃしない。
ドキュメンタリー見た方がはるかにいい。