日本の宝
★★★★★
1948年生まれです。いつも凛として着物の着こなしが素晴らしい人だった沢村貞子さんをテレビでしか知りません.この本は日本の宝です。特に今のこの国にとても大切な事が山の様につまっています。だらしなく生きてきたわたしには言う資格などないのですが正反対の母に育てられたので胸に迫るものがあります。ほんとに一昔前のこの国は素晴らしいことが沢山あったのだと思います。沢村貞子さんありがとうございます。いまの若い人が一人でもおおく読んで欲しいいえ読むべきだと思います。
本書は《現代生活辞典》である。
★★★★☆
著者の小粋なエッセイは古き良き時代と映る人がいるかもしれない。しかし私には今も勉強になる事柄がいくつも載っている。
感謝は言葉に出し、形に表して、初めて相手に伝わるものである。だが、いざ感謝の品を贈ろうとなると、言葉も形も難儀する。そんな時、著者は「何を差し上げていいかわかりませんので、気持ちだけ贈ります。お好きなものをお買いになるときのたし前にしてください。」と、現金を贈る。この言葉の機転のよさが、現金と言う形を引き立てる。
結局、本書は《現代生活辞典》となっている。人が生きることに、今も昔もないのかもしれない。
心落ち着く一冊
★★★★★
実はこの復刊本ではなく、母から譲り受けた単行本で読みました。ふっと力が抜けて落ち着く一冊です。古稀(70歳)を過ぎた著者が、仕事と家事を無理なく両立させながら、美容にも気を遣い、でも気負わず自然体で日々を受け入れる姿が、とても心地いい読後感を味合わせてくれます。ところどころにあるちょっとしたレシピも参考になります。夫をうならせる美味しい紅茶の入れ方や、簡単オニオンスープの素の作り方など、たった5行におさめられた美味しいコツは、すぐにでも試したくなります。