アフター・ミッドナイト
価格: ¥2,600
ナット・キング・コールの代表傑作としてあまりにも有名なアルバム。LP・CDを合わせると5~6枚は持っているが、それでもやっぱり手が出てしまう。今回は紙ジャケット仕様、それにリマスタリングによって音質が格段によくなった。そのうえ、これまでで最高の収録曲数なのだ。オリジナルは12曲入りだった。コンプリート盤が出た時に5曲追加された。そして今回はそこに<6>の別テイクを追加した18曲入りというわけだ。
コールは1951年にトリオを解散してポピュラー歌手に転身した。トリオ時代のほうがジャジーだったというのは当たっているけど、転身後も本作や『ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス』など、ジャズ・ファンが聴いても納得できる会心作を発表した。これは56年の作品。レギュラー・カルテットに大物ゲスト4人(ハリー・エディソン、ファン・ティゾール、ウィリー・スミス、スタッフ・スミス)を加えた企画もよく、粋なコールの歌とピアノをたっぷり味わえる内容だ。<2><5><12>といった得意曲・人気曲をやっているのも魅力だ。(市川正二)