実験的な《ポップス》。
★★★★★
1981年に発表された、《矢野顕子》さんの傑作アルバムです。全体的に散らかった感じのアルバムですが、逆に言えば、一曲一曲が生き生きとしていて、そこが《魅力的》なアルバムです。個人的には、当時ヒットした名曲「春咲小紅」が収録されているのが、嬉しいです。《ポップス系》が好きな人には、オススメの一枚です。
湯村輝彦によるジャケがナイス。
★★★★★
CMに起用された楽曲「春咲小紅」のヒットを経て、
どんな作品を作るのかと思いきや、これが恐ろしく前衛的なアルバム。
レコード会社からは先のシングルを収録したアルバムを、という命令があったそうだが、
そのシングル曲をとりあえず収録した他は全て好き勝手やり放題な楽曲揃いのアルバムである。
矢野流テクノ・パンクな「vet」「rose garden」、
小学一年生の詞に曲をつけた「たいようのおなら」〜「ぼくはなきみそ」等
他のアルバムでは聴くことのできない実験的な楽曲を
YMO・大村憲司・土屋昌巳・仙波清彦らがバックアップ。
矢野顕子初心者向けのアルバムではないので、初めて聴く人はそんな心構えで。
矢野顕子といえば思い出すアルバム
★★★☆☆
~YMOの人気が最高潮にあるときに発売されたアルバムです。YMOのメンバーも制作に参加しています。大ヒットした「春咲小紅」が収録されています。収録曲の作詞は糸井重里、ピーターバラカン、矢野顕子。個人的には「I Sing」が一番いい。これは矢野顕子作詞で坂本龍一作曲。小学生の作文に伴奏をつけて歌ったパートが終わるとI~~ Singのはじまりです。その瞬間が実に切ない。この曲を再び聴きたくてCDを買い直しました。~
哀愁漂う名盤!せつなさと優しさのクロスオーバー
★★★★★
ライブステージで必ず演奏される名曲が沢山入っています。矢野顕子=ピアノ弾き語り・・・と思っている人には是非聴いて欲しいアルバムです。坂本龍一氏との関係が(音楽的にですよ)一番輝いていた頃ではないかと思います。特に「いつか王子様が」や「アイ・シング」はせつない思いを抱く女性の心にきっと響くものがあるはず。良い曲ばかりで逆に大ヒットした一般民衆ウケ用CM曲「春咲小紅」がつまらなく感じてしまう人も多いはず。教授のアレンジも最高の一枚です。
幕の内弁当型
★★★☆☆
このアルバムは幕の内弁当型だと思う。ジャンルの違うおかずが同時にはいっている。ヒットした「春咲小紅」、「I SING」などは明るいテクノポップ系。「昨日の数学のテストに私の理想は届かないー」「昨日の朝までは美人だった、鏡の中にいるブスは誰」など少女期の不安定な気持ちをよくぞいってくれましたという歌詞の「いつか王子様が」「ただいま」などのリアルな生活感テクノポップ。実験的な現代ピアノ曲とでもいうべき「たいようのおなら」などの曲。「ROSE GARDEN」はちょっとアジアの入った無国籍テクノポップ。湯村輝彦のイラストのジャケットはCDの大きさだとちょっともったいない。