マイペース
★★★★★
これと前作Splurgeはまさしく名盤と呼んでいいほど聴き応えのあるアルバム。
パフィーを表現するときアイドルでも、アーティストでも
あてはまらない感じがする。強いていうならキャラクター?
でもそのキャラクターがあまりにも見事に立っているからこそ、アメリカでも受け入れられ、
そして多くのアーティスト達が楽曲を提供する。
そして、それらの楽曲を彼女達が独自のキャラクターで歌いきる。
うまいとか下手とかそんな評価はあんまり関係ない感じ。
まさしくJ−POP発世界へ、でも世界でも相変わらずマイペース。
うーん、イカすなあ、パフィー
持ち味生き生き
★★★★★
「君とオートバイ」「サヨナラサマー」が名曲。
「くちびるモーション」は吉井さんにセルフカバーしてもらって
聞き比べたい。陽水民生やマーシーの曲も負けず劣らず。
ここまで豪華な布陣を敷くと、かえって歌い手プレッシャー負け
してしまいそうですが、きちんと作家の持ち味が生きています。
そしてPUFFYの持ち味が生きています。
(グループ魂なんか「まんま」ですしね。)
今までPUFFYに抵抗感を持っていた方(私もそうでした)に、是非。
快作
★★★★☆
ここ数年追求してきた「ポップなロック」路線の
一つの集大成と言える快作だと思います。
それにしても凄いメンツが集まったものですね。
クレジットを見ているだけでも楽しいです。
思えば、1stフルアルバム「JET CD」から
錚々たるアーティスト陣のサポートを受けていた
PUFFYですが、あの頃は提供される楽曲を歌い
こなせていないというか、未消化な部分がありました。
しかし現在は、全ての楽曲を自分たちなりにしっかり
咀嚼し、PUFFYの色を出すことに成功しています。
軽いフットワークや、変な癖を持たない透明さは10年間
変わらないまま。それでいて自分たちの色を出せるように
なったということが、成長の証でしょう。
傑作。いつか名盤と言われる日が...。
★★★★★
私がまだ若く、ロックがもっと若かった頃、レコードの世界では「名盤」と謳われるアルバムがありました。
ビートルズの「リボルバー」ストーンズの「ベガーズバンケット」或いははっぴいえんどの「風街ろまん」等々です。
レコードがCDになってもうかなり経ちますが、近頃この「名盤」という言葉を耳にしません。単に私が知らないだけかもしれないけれど、或いは音楽のジャンルがあまりに多様化して(実際はそんなに幅広いとは思わないけど)、作品を比較しなくなったのかもしれない。
このPuffyのニューアルバムは久々に「名盤」という言葉を思い起こさせました。
デビュー曲の「アジアの純真」はあまりの名曲で、それが返ってその後のPuffyの、ある意味不幸だったかもしれません。デビュー曲を超えられないという...。
しかしJ-POP界に独自のスタンスで立ち続け、大健闘をして10年生き抜いて、11年目にしてこの傑作をものにできたのは彼女たちの実力として認められるべきでしょう。
この11年で、当然ながら難易度の上がった楽曲を歌いこなせる実力を身につけ(ライブではまだ危なっかしいですが...)、堂々たる貫禄で歌っています。特に「君とオートバイ」「はやいクルマ」で聴かせる男前な歌いっぷりは「海へと」から格段の進歩です。もう巻き舌に頼らなくても良いみたい。
しかしなんと言っても特筆すべきは「オリエンタルダイヤモンド」でしょう。
「アジ純」の続編というか、姉妹編のような歌で「名曲再び」!と唸らせます。同じテーマで二番煎じにならずこのクオリティーで作曲できる才能が凄い。陽水民生は最強のコンポーザーだと思う。
吉村由美のブライトスイッチを入れたようなきらびやかなボーカルが「キッチュなアジア」というテーマを良く表現しているし、大貫亜美も伝説の「風邪引き高熱ボイス」を再現したようなパンチの効いた鉄火な歌いっぷりを披露していて、陽水民生亜美由美マジックとでも言うべき傑作。’’Revolution’’なイントロも「民生Puffy」の健在ぶりを示しています。
他の曲も良い曲ぞろいで、どのアーティストも「Puffyに提供する曲は自己ベスト」という謎のジンクスも生きているようです。
過去にも「JetCD」「FeverFeverCD」「SPIKE」などのキラキラした名作はありましたが、今作はロックな一枚としてのガツンとした重みがある、紛れもない「名盤」です。
ポップネエチャン
★★★★☆
豪華な楽曲提供者が話題の本作ですが、私もご他聞に漏れず、ピロウズの山中さわおの楽曲目当てで購入しました。イントロで、もろピロウズだな、と思って誰が演奏してるんだろうと思ったら、ピロウズでした……。ついでにクレジットを良く見てみたら、楽曲提供者だけじゃなくて、演奏者もそうそうたる顔ぶれ。
何曲かでベース引いてるUEDA Kenjiって元ピロウズの上田ケンジ? 他にもソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉、ZAZEN BOYSの松下敦、ジェット機の川西JETこと川西幸一(元ユニコーン)などなど。たぶん、私が知らないだけで有名な人がいっぱいいるんだろうと思う。
このクレジット読むだけでもある種の人は楽しいと思う。
内容のほうなんですが、puffyはpuffyを裏切らないという感じでしょうか。色とりどりのソングライターを迎えておいてもpuffy色。それぞれのソングライターがpuffyというお祭りに参加しに来たという感じ。
冷静に考えたらバツイチと子持ちのコンビがこんなにポップ然としてやっていけてるのは、この二人の持つ徳と言っていいんじゃないかと。
しかし山中さん、puffyにハモらすのはアリなんですか。