今の『Mexicola』では、酔えない・・・
★★☆☆☆
Queensの初の公式Live映像。
ベースのNick Oliveri脱退〜Lullabies to Paralyze発表後のイギリスでのLive映像を主にした(CDとの抱き合わせ)作品。
内容としては過去の作品からの楽曲が万遍なく収録されており、バンドメンバーを何人か一新し、旧来からの楽曲にインプロ等をふんだんに挿む等、全く新しい側面を見せており「バンドとしての」演奏としては完璧なものがあります。
が、しかしここには以前のような彼らの姿はなく、やたらとシリアス(真面目)側面が全面に打ち出され、プロっぽくなり過ぎたことにより以前のようなドキドキ感が無くなってしまったのも事実。
以前のNick在籍時の有無を言わさぬ(Song for〜時のLiveにおいて『このメンツで演奏していると、たまにLed Zepplinのような気分になるんだよw』とデイブ・グロールが語るような)「バンドマジック」にとことん魅了されてしまった者としては、何事にも完璧すぎる今と、以前までボンクラな彼らとのギャップを感じ、明らかなパワーダウンを認識させられた興味深い作品であります。
何やら、旧来のメタリカのファンと同じようなボヤキとなってしまいましたが、元々は「フリーランスのミュージシャンで不確定に構成されるバンド」と語るジョッシュのように、現在のカタチがこうであって今後に期待したい。
少なくとも最高なバンドの一つですから。
よって、☆はボーナス映像の『Mexicola』に☆2つ。
白熱のライブ盤!
★★★★★
QOTSAのロンドンでのライブを収録したアルバムです。全体の流れ、一曲
一曲のノリ、会場の熱気どれをとっても文句なしの出来です。
ファンの方は有無を言わさず買いでしょう。
どの曲も疾走感を増したソリッドな演奏になっていて痺れます(曲も
4枚のスタジオ盤から満遍なくベストの選曲をされてます)。
特に後半の展開は素晴らしい!勢いだけではなく、雰囲気も凄く大事に
されているアレンジが施されてます。「No One Knows」のアカペラパート
など、ほんとにウットリしてしまいます。
Nick OliveriもMark Laneganもいない編成なので少し不安はありましたが
全くの杞憂でしたね。一生ジョシュに着いて行こうと思いました。
2枚目はライブの模様を収めたDVDですが、国内版のDVDプレーヤーで
問題なく見れます。こちらも当然のごとく熱すぎです。またアマゾンでは
12曲目が「song for the deaf」になってますが、実際には「song for the dead」
の方が収録されてます。