専門書をいきなり読むのは難しいからまずは新書に手を出すというかたは結構いらっしゃるのではないでしょうか。また、新書を読んで興味を持てたから専門書に取り掛かるというかたもいるはず。
本シリーズは大学数学における新書のそういった役割を果たせるのではないかと考えます。僕自身複素解析を勉強するのにこの本から始めました。手を動かしながらゆっくり読み進めても二週間かからない手軽さがよいです。

大学生が読む本としてはどうなのかと思ってしまう。
本は確かに読みやすいが、
後で読み返すと読みにくい。
文章が講義スタイルだからかもしれないが。

確かに数式の変形はこのシリーズは丁寧だし、
大学に入りたての数学嫌いの人にはいいかもしれないが、
とはいってもこういうスタイルの参考書というのは
大学の図書館には少ないし、
一般的ではない文章のスタイルだから、
大学の勉強になれるためにも、こういう語り口がとっつきやすい本に
吸い込まれていくのはやめた方がいいのではとも思ってしまう。

この値段で、このレベルの複素関数の本は
探してみればあります。
この本より分かりやすい本も探してみればあります。
分かりやすく、詳しく、将来につながるような本は
他にもあります。

複素関数を学ぶのに、必要にして十分な内容が、非常に理解しやすいかたちで書かれています。
これさえ使えば単位は怖くありません。
もっとも、それでも最低限の勉強時間は必要です。
一日二日でどうにかなるほど甘くはありません。
一ヶ月真面目にやれれば、ほとんどマスターできると思います。
内容的に余分なところはあまりなく、後半にいけばいくほど大事なことが書いてあるので、最後まで気が抜けない。でもわかりやすい。