小松左京の大ベストセラー小説「日本沈没」を、強烈に皮肉った筒井康隆のパロディ小説「日本以外全部沈没」を、本家「日本沈没」のリメイク映画化に対抗し(あやかって?)、かの河崎実監督が完全映画化した作品。
西暦2011年。日本以外のすべての陸地が海に沈んでしまう。命からがら逃げおせた各国の難民たちは、狭い日本に押し寄せる。当然のごとく勃発する食糧難に物価の高騰、失業率の上昇といった危機的状況を打開すべく、日本政府は超法規的措置として「GAT〈外人アタック・チーム〉」を組織する。
筒井小説の持ち味であるブラック・ユーモアと河崎監督の得意技であるおバカ・キャラ&シチュエーションが絶妙な化学反応を見せ、とうてい我が国以外では上映不可能、在日外国人激怒必至な、破壊的パロディ映画が誕生した。ここぞとばかりに炸裂する差別的ギャグと、どうかしてるとしか思えない展開は、笑いながらも後ろめたさが残る、形容しがたい奇妙なテイストを味あわせてくれる。オリジナル映画版とそのTVシリーズ版、藤岡弘、と村野武範と、歴代小野寺役2大俳優の共演は、ごく一部のマニアをぐおおおと唸らせた。また本家ほどではないが特撮研究所によるパニック映像も完備。(斉藤守彦)
ビールを飲んだら変身する!
★★★☆☆
笑わせよう笑わせようという意図が見え透いていると、逆に見たあとの印象は薄くなるものですが、あとあとまで印象に残ったシーンは、監督自らが一瞬出演して「ビールを飲んだら変身する」とナレーションが入って正義の味方に変身したところでした。監督はビールとスーパーヒーロー(川崎監督はスーパージャイアンツから強烈なインスピレーションを受けている)が本当に好きなんだなあ、と思いました。結局、作者が本当に好きなものがあとあとまで見た者の印象に残るのだと思った。それから藤岡弘率いる特殊部隊が出てきてホームレスの「アメリカ難民」を火炎放射器で攻撃するところは、沖縄戦の復讐のようだった。
「日本沈没」よりは面白い
★★★☆☆
パロディにしてはちゃんとできている映画。
ラストシーンを見るために,それまでのシーンがあるのですが,少しやりすぎ?
「日本沈没」よりは面白いかと。
くだらない。
★☆☆☆☆
強烈なタイトルにひきつけられて観てみました。
C級映画、パロディ映画、お馬鹿映画とわかっていても
この学芸会並のチープさには耐えられませんでした。
途中で何度リモコンの停止ボタンを押そうかと思いながら
きっといいオチをつけてくれると信じて最後まで観ましたが
結局だからどうしたとしか言い様が無かったです。
時間の無駄でした。
ありえない面白さ!
★★★☆☆
こんなことするのありなのか?と思えるナンセンス映画。ありえないことを「日本沈没」に出ていた同じ役者さんが出てるから、なおインパクトが強い。まあ賛否両論であったが、単純に楽しむ分にはいいのでは?最初から笑える。真面目に見るとつまらないかもしれないが、娯楽ものとしては合格!
在留外人使うより日本人を変装させた方がよかないか?
★☆☆☆☆
原作はシンプルで観念的だったと思うんだがこれはなんか三流ドラマ。
アンビリバボーでおなじみの外人ばかり起用。
演出に世の中ひっくり返したるーーみたいな気概がまったくない。
地味な役者で地味な演出。
原作ただなぞっただけ。