よくできてます
★★★★☆
ふとした事からJazz Guitarにはまり、この入門書を選びました。
はじめ譜面を見た時は「えっ、このフレーズではじめての?」など感じましたが、通常スクールでは、楽典や基礎演奏を習得(上級卒業)の後、希望者はJazzへ進む事から、適切な内容だと確認しました。中級程度以上の演奏家でしたら、難なく取り組める内容です。
スタンダードの選曲も入門者には嬉しく、アドリブパターンによる雰囲気の違いも、わかりやすく取り上げています。
付録カラオケでは、現実的にセッション困難であるウッドベース使用で収録されており、いやがおうにも気分が盛り上がります。
難曲に挑戦したり、自分なりにアドリブを作り、カラオケとのセッションがワクワクしますよ。(笑)
ただ一つだけ残念なのは、模範演奏では、古き良き時代のフルアコサウンドが聴きたかったですね。
はじめて?
★★☆☆☆
タイトルは「はじめてのジャズギター」といことだから、ロックギターは弾けるけれど、ジャズも弾いてみたいみたいな人を対象にしているんだと思う。しかし、基本的には7thコードを知らないと無理です。ジャズのコードを知っていることが必須条件です。今までロックのリフやソロしか弾いたことがない人には難しいと思うな。内容は完全に中級レベルです。「はじめての・・・」と付けることで部数が伸びるという出版社の事情もあるのでしょう。それと、付属のカラオケにコードバッキングがついておらず、ベースとドラムの音だけを頼りに演奏するのは、初心者にはコードを見失いがちになり難しいと思う。模範演奏もギターにコーラスが掛かり過ぎ、普通の人がイメージするジャズギターの音色とは違う。筆者の普段の演奏や好みは知らないが、CDは試聴できないので、このような教材においては多くの人が期待する音色と演奏を収録すべきではないだろうか。模範演奏についてはなんかテーマの弾き方も味気なくのっぺりとしたもので、これはなるべく譜面に忠実にフェイクしないようにした結果なのだろうか。主観では「これ、カッコいい。コピーしてみたい」と思わせるような演奏ではなかったです。先にも述べたとおりコードバッキングがないので、伴奏の練習とかには良いかも。コード楽器なしでトリオ演奏というのは多くのホーン奏者が言うように、ハードルが高いものなのだ。