宇宙のつくりかた
★★★★★
映画の脚本には気鋭の脳機能科学者も参加していることから
映画の内容は単純なパズルではない。
本気で宇宙をつくろうとしている登場人物の行動に
マジか!と突っ込みを入れつつ夢中になって最後まで観た。
宇宙の起源に興味が沸いた。
文系・理系問わず楽しめるアカデミックな香り漂う映画だと思う。
ラストで蹴落とされた感じ
★★★☆☆
宇宙創生をとりあげたSFということですごく興味ぶかい作品でした。
「人間は宇宙を創れるのか」というのはおもしろいテーマだと思いました。
題名は忘れましたが、フラスコか何かの中に宇宙を創るというSF小説を何十年か前に読んだ記憶があります。
この映画の中では穂瑞沙羅華が宇宙を創りだせるところまでいきますが、直前で中止してしまいます。
このラストのところは、中途半端で、私は欲求不満になりました。
終盤まで積み上げてきたものが何だったのか、テーマはよかったのにもう台無しでがっかりです。
もう一歩ふみこんで宇宙を創るスイッチを押してしまい
それでどうなったかというところまで描いてくれないと意味がありません。
もう1つの別の宇宙が誕生したのか、われわれの宇宙が消滅したのか、
宇宙を創ることができなかったのか、そこの展開が観たかった。
役者の演技にひき込まれる
★★★☆☆
谷村美月さんが好きで、この映画を観ました。 常時ジャージで一人称がボクの孤独な天才少女、サラカ の役だった谷村さん。
見事、癖のある人物を演じきっていました。
特に、淡々と喋り続けていたサラカが感情を爆発させるところはグッときます。
市原隼人さんの憎めないおバカっぷりもとても魅力的。
セリフ回しや行動一つ一つにクスリとさせられました。
岩尾望さんはキャラ勝ちです。非常にはまり役でした。
肝心のお話は終盤あたりからついていくのに必死。 宇宙理論はさっぱりな自分にとって、かなりギリギリの説明。 そして「なんでそうなるの?」 と展開に疑問を持つこともしばしば。
また、ヒロインでありながらサラカの出番もやや少ないように思えます。
掘り下げが足りず、彼女の行動にいまいち納得がいかないことも。
ただでさえ人を選ぶ特殊なキャラ設定なので、もっとサラカについて描いて欲しかったです。
時間は結構長いので終盤にかけての展開にたえられなくなったらきついかも。
ただ、役者の演技は素晴らしく、ラストもすっきりしているので娯楽作品として楽しむ分には十分かと思います。
脚本が酷すぎる
★☆☆☆☆
原作を読んで天才谷村美月がヒロインというので楽しみにしていましたが、酷すぎる、原作の良いと思ってたところがカットもしくは、変な風にかえられていて悔しい。全体的にあほっぽくてラストが暗すぎる、なぜあんな風にしたのか意味不明です。
谷村美月が台無し
古典的印象が強かったです
★★★★☆
小生物理関係の学校を「大変優秀」な成績で卒業しました。とはいっても30年も前の話、今の最先端はどんなものかと恐る恐る見始めたのですが、学問の部分では「新しい」というよりむしろ余り変わってなく古典的という気がしました。
また、もうひとつ「古典的」と感じたのは主人公「基一」の馬力。いまどき、担当の女性教官と関わりたいために、くそわけの分からない学問にあれだけ執着して取り組める男がいるのだろうか?私の若い頃ならばともかく、今はそんな男は絶滅したように思う。少なくとも私の周りにはいない。
一方で、「沙羅華」は超未来的と感じた。多分、未来の女性はあんなふうに色香も何もない冷徹な生物に変わってゆくと恐れている。でも、最後に寿司を食べに来た沙羅華が、微笑した時に一抹の救いを感じた。
終わりのほうで沙羅華が機械を勝手に動かして暴走する場面がありますが、そこについては背景がすごい割には中心部分が迫力不足で残念。グラフィックなどを駆使して超現象を表現するような工夫が欲しかった。