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ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事 (中公新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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身近な緑にバンザイしたくなりました ★★★★★
専門知識を何も持たない私ですから、本に書いてあることはもしかしたら中学生レベルのことかもしれません。
学校で習ったように思うけれども忘れかけていたようなことが、次々と頭の中に再現されてきたような感じを
受けました。
できればもう一度学生時代に戻って、光合成の実験などをやってみたいなあと、少々感傷的になりました。
緑(植物)が身近にあるのは当たり前と思って過ごしてきましたが、なぜ緑に見えるのかは考えたことがなく、
この本を読んで初めて「な〜るほど」と理解しました。
うんとがんばって生命力たくましくはびこってくれている植物が、地球温暖化や森林破壊、空き地の喪失などで
悲鳴を上げています。
緑の恩恵に感謝し、私たちにできることを即実行していかなくてはいけませんね。
基本的なところ ★★★★☆
 著者は植物生理学の研究者。
 本書は、先に同じ中公新書として出た『つぼみたちの生涯』の続編に当たるもの。もちろん、独立して読んでも構わないが、前書から順番に取り組んだ方が、理解が深まると思う。
 植物の生理学について、基本的だけれども、きちんと知られていないことが、丁寧に解説されている。たとえば、いつ種は芽吹くのかという問題ひとつ取っても、栄養、水、光、温度、根を伸ばす方向、どうやって殻を破るかなど、無数の問題がある。それを植物はどう解決しているのか。そこのところをしっかり教えてくれるのだ。分かりやすいし、植物のすごさも存分に伝わってくる。
 そのほか、植物とストレスの関係、虫や病原菌への防衛策、季節を知る方法、生殖について取り上げられている。
 地味だが、好著だと思う。
"つぼみ達の生涯"の続編的存在、植物の生物学的魅力を平易に語る ★★★★☆
著者の手による「つぼみたちの生涯」(2000年出版)の3年後に出版された著作。"つぼみたち"の続編的存在です。豊富な実験例と実地調査が盛り込まれている点はこの著者の著作に共通するもので、著者の植物に対する思い入れが素直に出ており、その点好感がもてます。
本書の構成は、1.何を食べているのか、2.ストレスと戦う、3. からだを守る、4.季節を先取りする、5.生殖に工夫を凝らす、の5章だて。"4.季節を先取りする"の章は、前掲書の内容とオーバーラップする部分がかなりありますが、文章自体は平易なのでそれほど飽きずに読み進められます。植物好きで、"植物を肩肘張らずにちょっと科学してみたいナ"と思う方に、前掲書と一緒にお読みになることをオススメいたします。一ページ読みきりの囲み記事(コラム)も15収められており、時事問題を扱っているものもあって一読に値します。
個人的には、近年急速に発展中の遺伝子組み換え技術に対して、著者は科学の進歩の一つと好意的に受け止めておられるようなので、GMO(遺伝子組み換え作物)の是非についてももう少しつっこんで論じていただきたかった。GMOが人間の生体に与える影響については植物学の埒外かもしれませんが、植物学者も無関心ではいられないはずです。今後の著作でその問題に植物学者として少し突っ込んでいただけることを切望します。
文章は簡易、平明でわかりやすいです。実験例を示すイラストも豊富で、生物学の初心者もすっと入っていけます。
以上総合して4つ星とさせていただきたいと思います。

文章がやや個性的・・・ ★★★☆☆
この著者の方は本当に植物が大好きなんだ、というのがひしひしと伝わってくる文章です。
文章自体はかなりやさしめに書かれていて中学生でも読めるくらいです。それに叙情的なので読みやすいかもしれません。

内容も難しいものではありません。中学理科や高校生物で扱った植物に関する知識や実験をもう少し身近な視点から

捉え、説明する、といった感じでしょうか。だから高校生物を習った人は学校で習った内容やテレビやインターネットなど
どこかで出会ったような内容で目新しいものはあまりありません。だから、生物未修の人やすっかり
忘れてしまった人なんかが対象なのだと思います。また、時折説明がわかりづらいところがあり、

全体的に易しく書かれているだけにギャップがあって目立ちます。

面白い内容を面白く紹介してくれているので、筆者の文章が肌に合う人、それほど生物学の知識がない人には
お薦めできる本だと思います。個人的には★3つ半、という感じです。

魅力に欠ける ★☆☆☆☆
姉妹本「ふしぎの博物学」を先に読んでしまったので、本著のレベルがどうしても露呈してしまった。著者ひとりで植物世界の魅力を伝えるのは難しいのかもしれないが、それにしても惜しい。選んでいるトピックはおもしろいはずなのだが、いかんせん文章力・表現力に欠ける。論文を読んでいるような気分になる。当然ながら、植物のもつ魅力を十分に伝えられているとは言いがたい。散財した。