松たか子の伸びやかな声、温かい観客の声援を思う存分聴ける作品に仕上がっています。MCも少々入っていてお得ですよ。

実は会場では３度泣きました。
感動しちゃったんです。
わたしは何か普段考えてることがうまくいえないのに、
彼女がそんな気持ちを歌ってる。
高校生のころ聞いてた、明日春が来たらと、今度の明日春が来たら。
彼女と同じ年の自分は、特に、自分があのころと違う気持ちで聞いていること。

彼女の歌い方もまたあのころとは違って大人の視点で歌ってるような気がした。
そんなこと考えながらまた今日改めてＣＤ聞いていたらみんなに紹介がしたくなってレビューにしてみた。

女優、舞台etc.多岐に亘り活躍し、マルチな才能を発揮している松たか子さんの初のライブ・アルバム。彼女のファンならその誰もが耳にした事があるだろう的なベスト・セレクションな仕上がりだが、ライブだけあって、適度にアレンジされていてどの曲も心地よく新鮮な感じがします。バラード中心な撰曲で彼女の飾らないピュアなイメージにピッタリな作品で、目を閉じて聴くとそのライブ会場の穏やかで柔和な情景が浮かび揚る。自分のお気に入りは、track6のend rollでシットリとした名曲、因みに本人による作詞、作曲らしく素敵な歌です。
　余計なｍｃも無く全体的に良い意味でシンプルな「松たか子」らしさ溢れていて、コンサートに行けなかった方は、是非手にしてみては如何ですか？

歌手デビュー５年目にして初めて行われたコンサートツアーの模様を収めたライヴアルバム。

本人の持つキャラクターがそうさせていたのか、これまでリリースされてきたアルバムでは「まじめ」「清純」というイメージがどうも強かったのだが、このアルバムはツアーの切り貼りではなく、純粋に神奈川県民ホールだけの音源を収めていることで、曲が進むにつれ彼女が感じていたであろうライブならではの高揚感が伝わってくる仕上がりになっていて、聞いていて非常に楽しいアルバム。
特にデビューシングルである「明日、春が来たら」は特にオススメ。シングルとはずいぶん違うアレンジで演奏され、映像が無くても楽しく歌う姿が浮かぶような仕上がりになっている。