日本の名曲と、氏のギターが互いに引き立つ快作
★★★★★
主に70年代日本のヒット曲や、有名唱歌などのカヴァーを集めたベスト盤。録音データ等は特にないが、おそらく70年代の演奏が中心ではないか。
チアリ氏は選曲のセンスも非常に良く、本作では味わい深い日本のメロディーが多数取り上げられている。
原曲はほとんどが歌モノだが、歌が無いことで物足りなさを感じることはなく、ギターで生まれ変わった各曲が楽しめる。
全盛期のベンチャーズが同時代のヒット曲を積極的にカヴァーしていたのと同様、当時のチアリ氏が日本の曲でこのような作品を残してくれたのは大変意義がある。
それにしても氏のギターもさることながら、この時代の歌謡曲は1つ1つインパクトが強く、構成もしっかりしていて(好き嫌いはあるが)どれも聴き応えがある。
なお、代表作「夜霧のしのび逢い」もしっかり入っていて音質も良い。時々思い出して聴くのにちょうど良いアルバムだ。