五代雄介、永遠に‥‥
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『仮面ライダークウガ』DVD第12巻!!この巻にはEPISODE46「不屈」(再び電気ショックを受けパワーアップするクウガ)、EPISODE47「決意」(アメイジングマイティでさえ適わない第0号に対し雄介は‥‥)、EPISODE48「空我」(凄まじき戦士・アルティメットフォームに変身し、第0号に挑むクウガ)、EPISODE49「雄介」(戦いが終わり、再び冒険に出る五代)を収録
痛みを伴う
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平成ライダーも11年目に入りましたが、やはりクウガが未だに最高傑作です。元来、特撮とは子供の為の痛快娯楽番組だったはず。その変わらぬ価値観を覆したのがクウガ。劇中でも語られたように拳で殴ると云う行為は双方にとって痛みを伴います。ましてや殴った方は同時に『心』にも痛みが生まれます。五代の心中を察しようとも彼はいつも笑顔で周囲の人々に弱みを見せませんでした。しかし最後の戦い、たった数日で多くの市民を虐殺したダグバとの決戦で見せた五代の涙……もう胸が苦しいです。今までどれほどの思いを仮面の下に隠して戦っていたのか……あの涙はクウガと云う物語を象徴しています。
最高の名作
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同名に馬鹿が居ますが…ゆとりですね
これは紛れも無く名作です
文句なしです
何が正義なのか 倒すことだけが正義なのか
五代はもがき苦しみながら闘う姿に感動致しました
静かなる最終回
ありがとうございました。
おつかれクウガ
おつかれ五代雄介
A NEW HERO. A NEW REGEND.
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当にキャッチコピーの通り、新たな伝説を創ったライダーシリーズの最高峰の作品最終話を含む最終巻。
感じ方はそれぞれだと思いますが、これ以降始まる「平成仮面ライダー」シリーズのきっかけを創った大きな作品。
間違いなく傑作だと思います。
私個人的には、この『クウガ』以降のライダーはこれの模倣、亜流にしか思えません。
子供を子供扱いしない、対等に向き合った作品創りにとても感動しました。
確かに子供には難しいし、暗く陰惨な描写も多かった作品ではあると思います。が、それはこの作品に於いて不可欠な要素だったと感じます。
この世にある総ての「子供向け」作品がそーなる事は問題ですが、しかし、それを隠して明るい、軽い作品ばかりになるのも問題だと思います。両方あるべきだと思うのです。
放送当時にも観ていましたが、約10年経って観ても全く色褪せず涙し、笑い、感動出来ました。いや、むしろ、今現在、これだけの完成度のTV番組が、「子供向け」作品に限らず一般ドラマを含めた中に果たして在るか?と云えば、甚だ疑問です。
子供達、その親達、そしてその親子をめぐる社会が立ち向かうべき「恐怖」や「脅威」に、1人の「ライダー」だけの力ではなく、警察、そこに勤める母親や父親、先生…「ライダー」に携わるそれぞれの人々が一緒になって、またはそれぞれの戦い方で打ち勝って行く。
これだけのテーマを盛り込んだ作品は、一般作品の中にもなかなか無いでしょう。
今改めて観て貰いたい作品です。
放送当時には見えなかったものが、きっと沢山見えてくる筈です。
我を空にす
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3号はゲゲル開始前に殺人を行いバルバに罰せられた。グロンギの文化でも殺人が違法になる場合がある。我々の社会でも合法的な殺人が存在する。ではその違いは?たとえどんなに残虐な相手だとしても、人を守るために人を殺している雄介。彼と未確認生命体との違いは?クウガとダグバは等しくなる、と語り続けたB1号。そこに明確な「答え」と呼べるものはない。
だが四十八話にてその問題に対する製作陣による精一杯の答えが、力強い画で表現されている。泣きながら拳を振るう雄介と笑いながら拳を振るうダグバ。一切言葉を尽くさずにすべてを語り尽くす至高の演出。雄介が最も嫌いな、暴力による解決。決して正義などではない闘い。しかしそれがどんなに間違っている行為だとしても大事な物を守れるのは自分しかいないという過酷すぎる現実とひたすら闘う雄介の意思の尊さに、仮面を付けていたが故に今まで泣きながら闘ってきたことすら周りに隠しずっと笑顔で闘ってきた雄介の強さに、我々はただただ心を震わせるしかない。
この空我という作品が数十年に一度生まれるか生まれないかの名作であることには、議論の余地すらない。そう感じさせるほどの怒濤にして空前絶後の最終巻。