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藪の中の黒猫 [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: パイオニアLDC
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雨月物語か、薮の中の黒猫か。 ★★★★☆
美しい映像です。溝口健二監督の雨月物語か、この薮の中の黒猫か、というところでしょう。
脚本も素晴らしいし、一見の価値有り。

妻役の大地喜和子の美しさ、雨月物語の京マチ子も美しかったけれど、甲乙付けがたいです。
平安の女性の化粧や衣装には個人的に凄く引かれます。きっとこれはDNAなんでしょう。

昔の彼女が、公家顔で切れ長の目で超「和」な顔だったんですけれど、思い出しちゃいました。
白い蔦のような女性で、しなやかで柔らかく、、、、「もっと抱いて、もっといじめて、」とこの映画の
シゲと同じことをいって、絡みついてきて、熱くエロティックな夜を、、、すみません。熱くなりすぎた。
プチ涙しました。

雨月物語も「愛」の物語でした、これもそうなんですが、少々入り組んでいるプロットになっています。
雨月が好きな人は、是非観てみてください。
脚本が秀逸ですねえ。因果なめぐりあわせ。 ★★★★★
 ある面すべては、夢の中の出来事であり、現実としては殺されたものの、殺した武士階級に対する仕返しなのですが、素晴らしいセンスの光るめぐり合わせがあるのです。
 それは、殺された女たちの怨念とその夫であり息子が怨念退治に行くという設定です。これはたまらないセンスのよさ。

 鬼退治の頼光もでてくるのですが、作り話なんだよ、というあたりも、史実、伝承に対する作者監督の挑戦ですし、実際にこの映画の主人公になる侍の方がしっかりとしているんですね。いつの時代も後世に名前を残す人と同じ才覚がありながら埋もれる人がいるのですね。
それで妖怪退治に向かうのですが、そこで因果なめぐり合わせがあるのです。

 何度もいいますが、そのめぐり合わせ、そのシーンの素晴らしさ!、情念と怨念の狭間。愛欲の世界。
妖怪談なのでしょうが、どうも親子の情、夫婦の愛情の話としか思えないところがあるのです。しかし映画の羅生門と同じ時代をうまく描いてます。すべては、灰として消えるのですが、肉体が消えたのでしょう。はい。