ベンジャミン　オーが好きな私は、この企画にベンも参加してくれていたらもっと成功しただろうとおもいます。なぜなら、リックとトッドの声質は、似ているのに、ベンのヴォーカル曲は、ベンでないと味がでないからです。カーズは業界の録音の音質が変わって2枚しかオリジナルアルバムを発表していないので、せめてもう1枚は、オリジナルアルバムを発表して欲しかったのに、中心人物のリックは、自分のソロアルバムを4枚発表
（内容は、カーズ時代の曲と変わらない。）。だから、トッド　ラングレンには、感謝しています。しかも、ベンのヴォーカル曲の　bye bye love
を選曲するあたりは、トッドがカーズの大ファンと豪語しても偽りは無いと確信できる。今度は、オリジナルアルバムを聴きたいものです。

素晴らしいライブアルバムだ！このライブが成功したのは、ベストヒットライブに徹底した事と、トッドの歌がうまいのにつきる！俺は思うんだけど、アメリカンロックの良いとこってさぁ、ファンが喜んで、アーティストが楽しんでいれば最高じゃん！難しい事は言いこなし！って事なのだ、それを見事に実戦してます。だからトッドとカーズの合体はぴったんこなのだ、共に一見、最先端のクールなミュージシャンに見えるけど、やってる曲は誰もが楽しめるポップスであり、ロックンロールなのだ。ロックンロールってさ、優しくて、前向きで、光に溢れた音楽って事なのさ！

トッドも好きだしカーズも好きだから、この組み合わせだけでも★5つあげたいんだけど、なんだろうな、この消化不良な気分。
このCD聴いた後でオリジナルのほうが聴きたくなって、実際にこちらよりも聴き込んでしまった。
プロデュースのときもそうなんだけど、トッドがやると良くも悪くもトッドっぽくなってしまう。
確かにナッズはカーズと共通点があるので、「Open My Eyes」なんてバッチリはまってるし、新曲も結構いい。
でもやっぱトッドラングレンの新譜かカーズトリビュートという印象はぬぐえないんですよね。
うーーん。
でもカーズがまた日の目を見たことは大歓迎！もっともっと盛り上げてよ！！

カーズって今までほとんど聞いたことがなかったのですが、トッド・ラングレンをフロントに迎えてNew Cars として復活した・・・ということでトッドのヴォーカルとギター目当てに買ってみたのですが、驚きました。一曲目から涙腺にグイグイ迫ってくる名曲の連続パンチ。素晴らしいグループを今まで聞き逃していたのですね。パワーポップ然とした元気一杯の曲が続いて、楽しみにしていたドッドの、I Saw The Light や Open My Eyes では逆にこちらのテンションが下がってしまうほど他の曲が充実しています。トッドが参加した気持ちが良く分かるな〜。カーズのアルバムのほとんどは未聴なのでベストな選曲などうかは分かりませんが、個人的には最高の選曲のライヴ・アルバムです。スタジオ録音の新曲３曲も素晴らしい。蛇足ですが、メンバーはElliot EastonとGreg Hawkes がカーズのオリジナル・メンバーで、そこにトッドとユートピアからKasim Sulton、チューブスからPrairie Prince という５人編成です。

ウイズ・ア・ツイストに「i'm always serious」と書いてはったんで、今回もシリアスやねんな、トッドはん?　アメリカ国内ツアーは、昨年で終わってたみたいで、日本には...来ないでしょうね。というより、この１枚で終りのような気がします。ライナーには何のコメントもないので、はっきりとはしません。聴いていると、どうやらトッドはんは"ドライヴ"が歌いたかった、ように思います。自分のドライヴよりカーズのドライヴをねえ。そうそう、トッドはんの最近作「ライアー」は、なかなかよろしいで。で、ファンやから星５つやね。