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何があっても大丈夫

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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一人前の社会人になってからが書かれてないに等しい ★★★☆☆
著者は後記の中で「自身の恋や愛については触れなかった、無理をして書きたくない、いつか自然に語りたくなる日が来るとしたら、その日を待ちたい」と書かれてるが、「何があっても大丈夫」なら書いてもいいんでは?なんて野暮なことはいわないが、それにしてもニュースキャスターの仕事を16年間したのに、それに費やされた頁がたった10頁程度とは!
この作品がご自身の半生を綴るという形で、実は著者のご両親、特にお母様のことを書くのが目的と思われるので(扉の表紙の写真も2人で写っている)、それでいいんだろうが、読み終わるとやはり物足りなさが残る。大学を卒業してからの著者は表面的なところしか触れておらず、女性進出の厳しいジャーナリズムの世界で苦労されたのは確かに大変だったろうが、修行時代が厳しいのはどこの世界も同じで、一人前になってからはほとんど書いてないに等しい。また別な形で自身のことを語るときが来るのかもしれない。
力強い母の力強い言葉 ★★★★☆
桜井さんを理解するうえではとてもいい本だと思う。
私は桜井さん自身より、お母さんの教え、周りの人々の様々な人間性が興味深かった。桜井さんにとってお母さんの存在がいかに大きかったか、こういう親に育てられたら自分はどうなっていただろう、と想像するのは楽しい。
本を読むというのは、人と知り合うことだと思うので、ここでこういう出会いができたことをうれしく思う
これは「櫻井よしこの作り方」である ★★★★★
あの冷静沈着かつ優雅で美しい櫻井よしこさんが、どのような環境で育ったのか、これは、いわば「櫻井よしこの作り方」である。

どこかのご令嬢で、のびのび成長なさったのではないかという、一般的なイメージを根底から覆す、意外な苦労人である。苦労の根本は破天荒な(失礼)父親にあると思いますが、この父親の対極にあるものとして、「何があっても大丈夫、お母さんがあなたを守る、あなたならやれる」と励まし続ける母親を際立たせているようです。「何があっても大丈夫」という言葉は、何回も出てきて、大事な局面で、櫻井さんの背中を押し続けるのですが、それを読むたびに読者も勇気付けられ、もう何だかこの母親は他人ではないような親近感を感じます。

「悪妻を得れば哲学者になる」という言葉がありますが、この父親がいたおかげで、櫻井さんは常に自分の感情と向き合わなければならない状況が続いていきます。櫻井さんの人生において最大のスパイスになっているような印象を受けました。モーボサンセンの子ども時代、ダンスパーティーを楽しみ、留学生たちとの交流を通じ国際感覚を養ったハワイでの大学時代、そして何と言っても、米紙東京支局長のポンド女史(取材先からの贈り物を救世軍に寄付し、その証明書にお礼を書いて相手に送る程の徹底した記者)と過ごした下積み時代。いつも父からの自立を自らに課し、母の言葉を精神的な支えとして一つ一つ全力で向き合い、ステップアップしていく様は感動的で清清しい。

この国を思うことにかけては、世間一般からはやや熱いと感じられているであろう櫻井さんの思想は、この国を中からも外からも、様様な角度から見つめざるを得ない状況に常にあって、研ぎ澄まされてきたものと感じました。私は、櫻井さんの思想に同感であり、支持します。万人におすすめできるが、特に高校生ぐらいの年代にはおすすめします。櫻井さんのお母さんが「楽観であれ、そして勇敢であれ」と励ましてくれます。
楽観し続ける勇気 ★★★★★
櫻井よしこさんの自伝『何があっても大丈夫』新潮社¥1500-を読みました。

桜井さんはハワイ大学を終えて帰国し、アメリカの『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙東京支局長エリザベス・ボンドさんの助手になりました。
最初に与えられた仕事は<毎朝、日本の主要新聞7紙全部に目を通して、その中から重要ニュースを取り出し、要約して英訳して10時までにボンドさんに報告する>こと。
毎朝、新聞7紙全部に目を通すのは大変なことです。
その中から重要ニュースを取り出すのも難しい。
さらにそれを10時までに英訳するのも、いくらハワイ大学卒だって大変なことです。
それを、櫻井さんはどう乗り越えたのか。

学生時代に身につけたいろいろな方法を試みてみたのですが、小手先の策ではとてもダメ。
出勤時刻8時から始めて、10時までの時間ではとてもこなせませんでした。
1週間過ぎても、ボンドさんの期待に応えられません。
それでも「出来ません」という言い訳を、ボンドさんは許さなかったそうです。
焦っていたとき、通勤時間を使って新聞を読めばいい、ことを思いつきました。

櫻井さんの家は幕張でしたから、通勤に1時間半かかる。
この1時間半を、今までは毎日ボンヤリ電車に乗っていただけでした。
出勤時刻が早いため、電車は空いていたので新聞を読むのに支障はありませんでした。
櫻井さんは早速自宅でも全紙をとってもらい、ズタ袋に入れて朝6時過ぎに家を出るようにしました。
空いた電車の座席で新聞を広げて読み、重要な記事にマジックで印を入れます。

慣れていくと、要領もよくなってきます。
乗換駅で歩いているときなどに、読んだ記事のポイントが頭の中でひとりでにまとまったりする。
そうして、職場に着くまでに新聞を読み終わるようになりました。
要点が頭の中でまとまっているので、職場に着くとすぐタイプの前に座れる。
こうやって櫻井さんはボンドさんの要求を十分クリアできるようになったのです。

ボンドさんはこわい上司ではあったけど、やり遂げたときはストレートに褒めてくれた。
めったに褒めないけど、いい仕事に対してはきちんと評価する。
それが櫻井さんをその気にさせ、新たな課題にもっと挑戦していく勇気を与えてくれた。

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仕事であれ夢であれ、実現できると信ずるところから可能性は生まれてくる。
信じて工夫することで、物事は可能になる。
自分には出来ないと思った瞬間に、本当に出来なくなってしまうけれど、きっと出来ると楽観し続ける勇気がある限り、出来るのだ。
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楽観し続ける勇気、これなんですよね。
楽観的って脳天気なことだと誤解されています。
何も考えずにお気楽なことが楽観的だと思われている。
だからみんな、むつかしい顔をして悲観的に考え、否定的なことを言うんです。

でも逆なんですよね。
悲観的な方がラクなんです。
人間は放っておくと悲観的、否定的になってしまうものなんです。
そして不安、不平、不満、嫉妬に陥る、あるいは傲慢、慢心に染まってしまうものなのです。
悲観的、否定的にしていれば、行動に移す確率が減ります。
新たなことを行動に移すにはリスクも背負います。
何もしなければ、失敗もないですからね。

楽観的であり続けるには勇気がいります。
フランスの哲学者アラン「楽観主義は意思の所産である」と言ったそうです。
強い意志があって、工夫し努力することができるから、楽観的になれるんです。
だから、楽観的であり続けるのはとても大変なこと。勇気がいるんです。

楽観的になれば、新たなことに挑戦することができます。
もちろん失敗もするかもしれません。
でも成功もするわけです。
それにそこには、不安、不平、不満、嫉妬はありません。
傲慢、慢心とも無縁でいられます。
人間的成長もそこにはあるんだとも思います。
力強くなる自伝 ★★★★★
新潮社の広報誌?「波」に連載されたときから読んでいましたが、自立する彼女の力強さが伝わってくる良書です。
「何があっても大丈夫」という言葉にはこちらまで勇気づけられます。
是非読んで欲しい良書だと思います。