後半は、日本政府の財務状況や、社会変化から、このままだと、日本経済はどうなっていくのか、という「暗いシナリオ」を説明してあります。(こわい、こわい)
学問的な「経済学」の本ではなく、「経済学」の考え方のエッセンス、キモの部分の説明と、経済学的なモノの見方、考え方を説明しているような本でした。
かなりやさしい言葉で書かれていて、非常に読みやすいです。数式も、ほんの少し出てきますが、非常に単純明快でわかやすいものです。文章の「分かりやすさ」のためが、結構なスピードで読めます。
話が脱線(??)して、「今後の中国はどうなる?」「ブランド信仰」「日本政府の金融政策への考え」「日本の学生・アメリカの学生」などなど、いろいろな内容に、経済学的な見方やコメントが入ります。これがまた、面白いです。授業中に、先生の話が脱線して、本論よりずっと面白くなった、状態を思い出させました。やさしく、楽しい授業を聞いているような印象の本でした。
ただ、意味があるような、ないような写真や絵も多く、「もうちょっとなんとか、ならんか?」という点が残念。