【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:高田啓史/著 出版社名:グラフィック社 シリーズ名:伝統の染織工芸意匠集 1 発行年月:2007年08月 関連キーワード:コモン モンヨウ デントウ ノ センシヨク コウゲイ イシヨウシユウ 1 こもん もんよう でんとう の せんしよく こうげい いしようしゆう 1、 タカダ,ヒロシ たかだ,ひろし、 グラフイツクシヤ グラフイツクシヤ 1721 ぐらふいつくしや ぐらふいつくしや 1721 山東京伝の『小紋雅話』、葛飾北斎の『新形小紋帳』から著者が忠実に復刻した文様がハイライト。誰もが見て読んで楽しめる、ちょっと小粋な小紋文様集。 第1章 伝承文様第2章 山東京伝小紋雅話第3章 北斎模様『新形小紋帳』より第4章 近代・現代の創作小紋
もうちょっと解説が詳しければ
★★★☆☆
『小紋文様』というタイトルですが、いわゆる京小紋や加賀小紋はほぼ皆無で、細かい模様を単色刷で繰り返す江戸小紋を中心に各種図案を実物カラー写真で紹介している本です。
内容は
・伝承模様 「割付」と「散らし」、「縞」と「格子」、「歌舞伎文様」、「伊勢小紋」
・山東京伝『小紋雑話』の紹介
・葛飾北斎『新型小紋帳』に出てくる模様
・現代の小紋
という章立てになっています。
ちょっと分類の仕方が曖昧な点があり(割付+散らしと縞+格子の区別は模様の構成別として分かるが、それらと「歌舞伎模様」「伊勢小紋」をどうして区別したのかよく分からない)、また江戸小紋の文様をすべて網羅し切れてない点に不満が残ります。また、各文様に関する説明が非常に簡略なこと、江戸小紋自体の歴史や技術的な説明が全く皆無なのはいくら意匠集とはいえやや残念な点です。あと巻末に索引は付けて欲しかったですね。
山東京伝や葛飾北斎の図案の紹介は貴重だと思います。またすべてカラーページなので模様がくっきりと分かりやすいのがよいです。
何度でも眺めたくなる
★★★★☆
伝統の模様から最新の模様まで小紋模様の魅力を
余すところなく、表現されています。
何度も眺めながら「こんな風に合わせたい」など
想像を膨らませています。
またこんな模様があったのかという新しい発見も。
伝統模様には名前の由来なども書かれていて、
勉強になります。
もう少し、説明文が多くても良かったかな。
きれば血が出るような小紋意匠集
★★★★★
焼き飯鱗柄、通常の鱗柄の少し違ったバージョンかと思いきや、ナンと網の上で握り飯がこんがりと焼かれている。日航の昔の鶴のマークだと思いきや曲げの頭を真上から見た図。山東京伝はパロディーの鬼才だ。 クリオネが飛んでいるかと思えば文の字がつなぎ合せて模様が出来ている「文の字つなぎ」。「わちがいうさぎ」は一筆描き出来そうな見事なシンメトリーのかわいい兎。葛飾北斎は天才浮世絵師だけではなく天才デザイナーでもあったのだ。それらの「小紋雅話」や「新形小紋帳」を発掘してそれを本当の小紋に仕上げてしまったのが、著者の高田氏。載っている写真の全てが高田氏の所で染め出した実物だそうだ。こんなに面白く、奥深い小紋が気軽に着られる幸せ。
四部構成で、1.伝承文様2.小紋雅話3.北斎模様4.近代・現代の創作小紋となっている。素晴らしい資料であり楽しいカタログである。