普段は拝見出来ない「知の生産場所」
★★★★★
「知」の数ほど書斎があり、センセイ達はそこで探求している。
普段は拝見出来ない書斎が詳細なイラストで公開されたことは、
著者の幅広い交友との信頼における賜物である。
センセイ達の書斎を拝見し、書籍の整理方法を学ぶことが多かったが、
何よりもセンセイ方の人柄(意外な面、想像通りなど)がそこに
現れていることも関心を惹いた。
本好きにはたまらない、夢の書斎紹介
★★★★☆
独特の鳥瞰図のイラストにて書斎の現場ルポ。作家からデザイナーなどなど様々な職業の"書斎"を紹介する。基本的には本好きの人間に取材をしているので、本の山に山を重ねる書斎が多い。
難点は後半になるにつれ、イラストに添える文字が細かすぎてとても読めないこと。雑多な雰囲気はアピールできるかもしれないが、まったく何がどこにあるのかわからない・・・。
積読本をどうするか・・・
★★★★★
一番汚い書斎というか仕事場は佐高信氏だ。
尊敬をしているからというわけではないが、わたしも書斎(というかベット脇)も同じような状況である。
佐高氏自身も語っているが片付ける事ができないそうだ。わたしの場合は一度片付けると二度と陽の目をあびることはない。というよりその資料を探そという気力が失せるから他のソースから探すはめになる。それだから片付(けられない)かないということだ。
いやいや、自分の整理整頓(企業では3S 5Sなどという)ができない話で失礼しました。
本書は読書量や執筆量が多いせんせー方の書斎を訪問して、どのように整理されているかを説明しているだけの本であるが、結構タメになったりする。読む本の種類で人柄がわかったりもするからだ。
でも結局は、わたしの場合だが片付かなかった・・・
作家・学者の書斎がイラストで紹介
★★★★★
31人のプライベートの書斎がイラストと文章で紹介されていて興味がわく。。書斎の立体映像(天井から写生したのでもあるまいに)養老猛…東西の解剖学の古典、標本と図鑑にあふれた書斎。金田一春彦(故人)…琵琶のあるコトバのメロディーが聞こえてきそうな書斎。荻野アンナ…豚と駄洒落が飛ぶラブレーな書斎。上野千鶴子…三段重ねなのに100%稼働中の本ばかりの書斎。逢坂剛…古書店直結、神保町オフィスの書斎。書斎垣間見くらいは罪がなかろう(雅)
見れば見るほどうらやましい
★★★☆☆
私自身は、本を貯める事はとっくの昔にあきらめ、もっぱら図書館派なのだが、手元に本がないと仕事にならないセンセイたちは、さすがに図書館を否定し、古本屋に通い、蔵書を処分しながらも貯め込んでしまう人が多いようだ。
本のための部屋を建てれる人を見る眼と、普通の人がポルシェや豪華クルーザー所有者を見る眼とは同様のものではないかとつくづく思う。
中身について・・・妹背河童のような鳥瞰図で、書斎のイラストが描かれており、蔵書の書名も一部書いてある事、本の整理術等も興味深い。