読んでいてゾクッとしました。思春期の性の衝動が可愛がっている年下の幼馴染みに向けられているなんて…。ああ、ソラとハッピーエンドになりますように!!

ただただ、切なさと辛さが胸にきました。

自分の欲望に気づき、携帯番号だけを残して宙から離れることを選んだ哲弥の辛さ、何も出来ず見送ることしかできない宙の悲しみに胸が痛くなる思いです。

哲弥のいない日々を過ごす中、バイト先に男に襲われ、言われた言葉ではっきりと気づく自分の想い・・・

哲弥と逢えた後も、近くにいるのに寄り添えず、互いに胸の内に抱えるものが辛すぎますね。

正直「第二夜」を待たずに手を出してしまったことを後悔するぐらい切ないストーリーでした。

早く続きが読みたいです。

　あーうっかり手を出してしまいましたが、あー
きました。『キスブルー』的ひりひり感。

高校生と大学生ですが、子供の危なっかしさが伝わってきて
同時に無力な、いたたまれなさとかも湧き上がってきます。
木下さん本当にこういった感情を扱うのが上手な作家さんだなーと
思います。優しいだけじゃないふとした表情に見える感情の陰りとか
人間って一つの思いだけで動いてるんじゃないなーと気づかされます。
すごいなぁ。
『キスブルー』みたいな切ない話をお求めの方にはオススメです。

勉強はできないけれど優しくて素直な宙。そんな宙を大切にして勉強も見てあげる哲弥。
宙は家庭で甘やかされることがないので、哲弥の優しさに安心感を覚えています。
哲弥は宙への感情が、優しさだけでない事を自覚し宙から離れる決心をします。
携帯番号だけを宙に残して。
口絵のチビ時代の二人がまた、いいです。
あぁ、でもリョウちゃんみたいないい友達がいるのは、ほっとするところですね。

ただしっ！ものすごく続きが気になるところで終わっておりますので、
耐えられない方は『第二夜』が出てからの購入をオススメします。いや、マジで。

早く続きが読みたい！　どうして自分はこの時点で買ってしまったんだ？と久しぶりに続きへの衝動にかられた作品。

切な系、御近所のお兄ちゃん系が好きな人、普通の正常？なＢＬがお好きな方なら断然おススメです。

弟のように思っていた宙を意識しながらもそれがどうもいけないことだと思っていてわざと自分から離れていく年上幼馴染の哲弥と、哲弥を意識し始めたときにその相手が自分から去ってしまった宙。
一人で普段の生活にもがいて哲弥の影を求める宙がただ切なさを誘います。
ああ、高校生とか中学生ってこんなに小さい存在だったんだなと。
力のない存在なんだなとか。何かを見つめなおさせてくれた一冊。

哲弥よ、もっとちゃんと宙を守ってやってくれ、自分の欲望？に忠実になってくれよ〜と叱咤せざるをえないほど、はまりますよ。

木下さんは心情を上手に書く作家さんですｖ【巡り合うよベイビィ】の高校生、空也も可愛かったけど、【幾千の夜】の宙はもっと可愛いｖ哲弥が守りたいと想う気持ちが分かりますｖ今回は宙が中学生から高校生に、哲弥が高校生から大学生になっての事が描かれています。宙を守りたいと誓った日、哲弥は宙を犯す夢をみてしまい・・。守りたいと思う反面、欲情も抑えられない哲弥の悩み。優しく接してくれるてっちゃんに対する想いが恋なのかもまだ分からない宙。想いを断ち切ろうと大学へ行くのと同時に家を出た哲弥の携帯に公衆電話から久しぶりの宙の声「てっちゃん・・会いたいよぉ」泣きながらそう言われたら、会わずにはいられないよなぁｖあ〜このまま二人はって事にはならず・・これからどうなるのか続きが気になります。連載を始めてから２年が経ってって事は次も２年後！？え〜ん、早く見たいです！！