ダークでヘヴィなアルバム
★★★★★
アイオミのヘヴィでインパクトのあるリフは還暦を越えてもなお健在です。
ブラックサバスを求める人にはオジーじゃないのが難点
ロニーサバスを求める人には様式美メタルじゃないのが難点
てところでしょうか。
ディオイヤーズに収録されてた新曲の延長にあるアルバムです。
あの3曲が気に入った人なら満足出来ると思います
本家本元
★★★★★
DIO期サバス復活作。
メンバーの平均年齢は既に60前後のはずだが、退かない、媚びない、ひよらない。邪悪にしてヘヴィ。
7などのアップテンポな曲もいいが、1,2,6などのスローな曲にこそ、神がかり的な何かを感じる。
なぜサバスを名乗らないのか?
★★★★★
プレイヤーのスタートボタンを押すといきなりドゥーミーなサウンドが炸裂するH&H初のスタジオアルバムです。
元々ディオイヤーズに収録する新曲を録音するために集まった4人ですが、ツアーとその模様を収めたライヴアルバムが好評だったためスタジオアルバムも発表することになったのです。
ところでなぜブラックサバスを名乗らないかで様々な憶測がされています。オリジナルメンバーでしかサバスは名乗れない契約になってるとか、シャロン(オジーの妻でオリジナルサバスリユニオンに尽力した人物)が妨害したとか、殿堂入りしたオリジナルサバスと区別するためなどと噂されていますが、一体何が真実なのかはトニーアイオミの胸の奥に秘められていることでしょう。
さてアルバムの内容ですが、初期サバスのようにスロウ&ミドルナンバー中心の構成となっています。個人的にはトニー・マーティン時代に近い作風なのかなと感じております。音の質感やヘヴィネスなどは文句無しですね。
実質的には再結成ブラックサバスの第1弾アルバムと言えるのですが、このメンバーだと92年のDEHUMANIZER、ブラックサバスとしては95年のFORBIDDEN以来のスタジオアルバムと言うことになります。
あまりにも間が空きすぎたなと思いますね。リユニオンサバスで1枚でも新作を発表してれば、ファンのこの作品に対する見方もまた違ったものになったかもしれません…。
「どよーん」とした、ドゥーム・ロックです。
★★★☆☆
激重サウンドの近代メタルだった『ディヒューマナイザー』は、ドラムが出過ぎな事を除けば、楽曲は素晴らしかった。しかし、今回はそうは行かないようである。
昨今の「オリジナル・サバス再評価」が重しになってしまったようで、全編、「どよーん」としたドゥーム・ロック。所謂、鉛色の初期サバスになっている。
スロー過ぎてロニーも歌いにくそう。素直に「ヘヴン&ヘル」を演(や)ればいいだけなのにぃー。どんなタイプの音楽であれ、相当の完成度に仕上げてきたトニー、ロニーだが、今回はさほど目立って良い曲があるわけでもなく。
ま、このラインナップで新作が出た事を、素直に喜べる人、向け。前作のように、後になったら「やっぱり良かった」って事には、多分ならなそう。
サバスの当たり前を楽しむ
★★★★★
これはもう、サバス40年の歌と演奏、それを純粋に楽しむといった点でこれまでにないものである。
ロニーはこれまでの、勢いに乗せるところが無くなり、より高度な歌として、クオリティが上がっている。
トニーのギターも同様、これまでに無い高い質で、国宝級のリフとソロである。
サバスの当たり前をひたすら楽しむ、しかも以前より進化した形で。
80年代のサバスを期待する人は、期待しない方がいいです。
完成したサバスに浸れば、それでいい。恐らくサバス自身が自分達が作った作品に驚いているだろう。
一切の批評を拒否する芸術品に、これ以上の言葉は不要。