聖女ヒルデガルトの世界観
★★★★☆
ヒルデガルトについて書かれた本は、いくつかありますが、ドイツの植物療法の祖といわれた彼女によって書かれたものの翻訳は、日本にはあまりありません。この本はヒルデガルトの手による本草書のようなものですが、同時にその中から、彼女が生きてきた世界やそこに生きるもの存在するものを感じ取ることが出来る貴重な本です。
現代医学の言葉では理解できない内容もあるものの、他の自然療法にも通じる内容もあり、彼女が身の回りの事物をどのような目で見つめていたかをうかがい知ることが出来ます。