悪魔が見せる天使の微笑みに気付かずに絶望した女性の愛憎劇です.

男性の示す愛に女性はどれほど気付くことができるのだろうか?

愛ゆえに苦しまなければならない宿命なのか?

曲に託されたメッセージはいかなるものか?

お勧めです!

　大作曲家：御堂周一郎の遺作「悪魔組曲」の楽譜を巡る連続殺人事件。雷鳴の中、長髪の作曲家が何かに取り憑かれたようにピアノを弾いている。「聴け、弟子達よ、私の最後の作品を。これが『悪魔組曲』だ。悪魔組曲は三つの楽章から出来ている。それぞれに楽譜の在処を示す暗号が添えられている。一番先に暗号を解いて楽譜を見つけた者にこの曲を与えよう。」遂に雷は目前の木に落ち、真っ二つに裂けた木は燃え上がる…。

　この時、寺田稔 演じる御堂周一郎が弾いている曲が凄いのだ。恐らくオリジナル曲だと思うが、1話限りのTVドラマ用曲とは信じられない名曲！ 絡み合う不協和音が不気味な雰囲気を醸し出し、それでいてとても美しいメロディー。残念ながらCDは出ていないようなのだが、これは出すべきじゃないだろうか？ フル・ヴァージョンで聴いてみたい。音楽がテーマになった物語では、劇中曲が素晴らしいと説得力が増す。個人的に、実写版金田一で一番気に入った作品だ。

　さて、ストーリーだが、赤点を取って夏合宿に参加させられた「はじめ」と、例によって押しかけ同行する美雪。そこへ昇進試験？の研修に向かう剣持が遭遇。すると例によって集中豪雨で（笑）、崖崩れが起き孤立。明かりの見える山荘へ助けを求めることに。

　ドアをノックしようとすると、中から悲鳴が聞こえてくる。とっさに駆けつけると、部屋の中で男が死んでいた。雷鳴に浮かび上がる、ステンドグラスの悪魔像。それはまるで、「悪魔組曲」に添えられた暗号そのものだった。男の手には変わった形の鍵が握られていた。

　暗号になぞらえるように、第二、第三の殺人が起きる。犯人は、楽譜を独り占めにしようとしている誰かなのか？　しかし、亡き作曲家の部屋を調べるうち、はじめと美雪は奇妙な事実に気付く。そこにあるピアノは、何故か調律されていなかった。

　明らかになった楽譜の在処、奏でられた意外な第三楽章。…それは寡黙な作曲家からの優しい贈り物だった…。

　登場人物の集まり方が相変わらず強引（笑）だし、「現実的」とは言えないけど、こういう「まっすぐ」なストーリー、好きです。出演は堂本剛(Kinki Kids)（金田一一）、ともさかりえ（七瀬美雪）、古尾谷雅人（剣持勇）。ゲストは石井苗子、国生さゆり、町田康、など。

すっげー来るのが待ちどうしっかた！！もっと早くこいよ！！ってカンジでした！絶対買ったほうがいいっす！オススメです！！！

やっぱり剛くんが演じる金田一少年は最高です！何回見ても飽きない！！
ものすごいおすすめです。