カヌーから見つめる日本の川の変遷
★★★★☆
日本の原風景にも通じる各地の大河川をカヌーでまわる訪問記。日本の河川行政に対する厳しい批判に説得力を添える様に、実に丁寧に川そのものの流れや歴史的変化、更には川と地域・人とのつながりを描写しているのが魅力の一冊。川は地域と共に息づく生き物であることを理解したい人におすすめ。
ぶれないことが大切
★★★★★
地球で遊ぶ野田さんの、川から眺めた俗世間に対する提言は一聴に値する。
近年のにわか環境活動などは程遠い、現場のにおいがプンプンする。
そして何より、30年以上その主張に一貫してブレがないことが素晴らしい。
ストレートな提言は、多くの味方と、ときに敵も作る。
が、彼は淡々と自分のスタイルで、文章を書き続けている。
時代はめぐり、彼の仲間は増え続け、政党も変わった今、
多くの人に読んでもらい、自分の周りから変化を始められたらよいと思う。
この本の帯にあるように、「川は地球の血管」なのだから、
大義名分、パフォーマンスじみた派手な環境保護活動などではなく、
みんなそれぞれ、自分のためと思ってはじめればいいだけの話ではなかろうか。
川内川の今
★★★★★
野田さんとは、20年ほど前、某ラーメン店でラーメンをご一緒しました。
その時、『このラーメンは、クオリティーが高いね』と言われました。その一言が、
とても印象に残ってます。当時は、とても精悍で戦闘的な印象を受けました。
今は、温かい印象を受けます。まだ、川内川の途中までしか読んでませんが、
ゆっくり読みたいです。犬さんとの旅がいいですね。