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ビートルズは眠らない

価格: ¥1,575
カテゴリ: 楽譜
ブランド: ロッキング・オン
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お宅かそれともストーカー? ★★☆☆☆
1990年3月東京ドーム、ポール・マッカートニー個人としての初来日公演でのこと、私の2列前にいた一人で来ていたらしい40代男性サラリーマン風(著者と同じ当時の団塊の世代)は、ビートルズの曲が演奏されると立ちあがって熱心に手拍子を初め、ソロの曲になると座って冷ややかに眺めるという行為を公演中最後まで交互に繰り返していたのでした、バンド・オン・ザ・ランやジェットのような大ヒットにも全く反応しなかったことからソロの曲は一切知らないような印象でした、

あれじゃライブの会場に居ることの楽しさは他の客の半分以下だろうなとか、彼にとってのライブとは彼個人の「追憶」そのものなのかもなぁ、と現役ポール・ファンの自分には一抹の淋しさを感じさせる行為でした、反面教師として音楽ファンであることの現役を長く続けたいと決心させられた夜でもありました、その一月前のローリング・ストーンズ公演でのこと、ストーンズをさっぱり知らないのに時の勢いで入場してしまった少年がキース・リチャードに向かって「いいぞ、ギタリスト!」と叫ぶのを見たときにはちょっと怒りが湧きましたが、ライブの観客の姿勢とすれば少年のほうが正しいことは言うまでも無いでしょう、

その点において著者はまったく違います、60年代の熱情を現在も元ビートルズ達に注げる稀有な存在です、そんな熱さが魅力であるとともに、逆に評者のような現役の音楽ファンから見れば、生涯のかなり早い時期に決定された「趣味嗜好の範囲」から決してはみ出そうとしない印象も強く受け、現役の音楽ファンによる文章ではではないなと感じる次第です、強烈にある世代なりある層なりを代弁しているともいえるでしょう、著者が明治から続きいまも絶えることのない日本固有でもある「私小説作家」の系譜の末端に位置する印象を与える原因でもあります、

単純に面白かった ★★★★☆
アホな評論家って、とにかくマニアックに絶賛しまくるでしょ。
あれって逆に引いちゃいます。「あ、オタクなのね…」って。
でもこの本は違う。自己満足な部分もあるだろうけど何より「愛」がある。
実はこれが一番大切。「ほんと好きなんだな~」って笑みがもれました。
ビートルズ好きが一緒になって喜んで楽しんで感心して読める。

「ビートルズを聴いて懐かしいとか青春の思い出だとか思わない。
だって今まで毎日のように聴いてるんだから思い出になるはずがない。」

こんな感じの記述がありましたが、これには 激しく同感。

「純粋文章」 ★★★★☆
松村雄策のファンになってほぼ30年になる。自滅回路こそ知らないがRO誌や「やんろーど」に載った全ての文章(手に入らないものは近代文学館まで出かけて全部読んだ)、全著作、グリーンライト以降の全レコードと松村の作品には片っ端から接し実に色々な事を学んだ。他にもサブマリンのDJ大会、苺のジャンパーが似合わなかった荻窪ロフトのライブ(「あなたに沈みたい」のイントロがウィッシングウェルだった。いまだに意味が分からない。)エピキュラス「決戦」など主要なライブも観てきた。岩谷宏の「これを買った人は優秀なる人物だ。」という訳の分からぬライナーだけ面白かった「イターナウ」のテープも未だに持っている。それらの全てを心底、愛していた。70年代RO誌こそ(演奏しない)日本最高のロックグループであり、松村岩谷の両氏はレノンやボウイ以上に分かりやすく大切な存在であったのだ。困ったことに私は殆ど決定的な影響を受け惨憺たる人生になってしまった。(特に後悔もしていませんがね。)こんな人間にとって近年の松村さんにはガッカリさせられ時には裏切られたようにも感じ憤激してしまうようなところがあり残念なのだ。松村さんやパンタ氏は、既に文壇には生息していない「文士」というものなのだと思う。客観的評論は全く苦手で、やんろーどのエッセイのような紋切り型の表現だらけになってしまう。「目を閉じて見るもの全てを誤解」している時にこそ彼の最高の作品が出来る。できれば傑作「苺畑の午前五時」の続編を書いて頂きたい。あれほどの傑作に仕上がらなくても、一文一文からマッキーちゃんがポロポロ零れ落ちてくるような、「松村雄策でなければ書けない」作品を心から期待する。
ビートルズ本の著者の中では一番好きかな ★★★★★
91年から03年まで松村氏が発表したビートルズに関する文章を纏めた一冊。この人の中でビートルズはあくまでも「LENNON-McCARTNEY」だから、解散後の70年代、80年代、90年代のジョンやポールの記述も(未だに)熱狂的なファンとして相当気合が入った文章で面白いのですが、ジョージやリンゴの記述はちょっと流して書いてあります。この人にとってジョン、ポールはオールタイム不動な存在なんだろうけど、ジョージやリンゴはあくまでもビートルジョージ、ビートルリンゴであり、解散後のジョージ、リンゴはストーンズや他のアーティストと同様な存在なんだと思います。熱狂的なファンだといってもマニアみたいにデータに頼った小難しいものではないし、記述も押し付けがましい偏りもなく正しい文章((笑)とか使わない)の好感が持てる一冊です。
さすが松村さん ★★★★★
松村雄策はビートルズから40年間視線をはずさなかった立派な人である。
その松村さんが述べたことであるから重みが違うのである。
松村さんのビートルズ関係のエッセイではロッキングオンの
「岩石生活入門」でベストのテープを1本作る、という連載があり
腹を抱えて読んだものだが多分未完で単行本の「岩石生活入門」にも

入っていない。次はこの作品を世に出して欲しいものだ。