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正しく読み、深く考える 日本語論理トレーニング (講談社現代新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:中井浩一/著 出版社名:講談社 シリーズ名:講談社現代新書 1981 発行年月:2009年02月 関連キーワード:ニホンゴ ロンリ トレ-ニング タダシク ヨミ フカク カンガエル コウダンシヤ ゲンダイ シンシヨ 1981 にほんご ろんり とれ-にんぐ ただしく よみ ふかく かんがえる こうだんしや げんだい しんしよ 1981、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253 基礎から長文まで、日本語読解の実践的メソッドを紹介。「思考力」を鍛えるレッスン!カリスマ教師による実践的思考訓練マニュアル。 第1章 「論理トレーニング」と「国語」教育第2章 生活の中の論理第3章 「対」と「言い換え」第4章 「比較」と「譲歩」第5章 「分類」と「矛盾」第6章 「媒介」第7章 文の流れ「文脈」を読む第8章 テキストの
比較的シンプルではあるが ★★★☆☆
筆者の述べている論理の構造は比較的シンプル。その意味では分かりやすい。
ただ、この本の中で重要な要素となっている「媒介」という言葉がどうしても重い。他の言葉とくらべて、分かりにくさが残ってしまう。
そこを抵抗なく読める人には、きっと役立つと思う。
言い換えよう ★★★★★
対と言い換え
比較と譲歩
分類と矛盾
すぐには体得できそうにない。
3 つの論理がすべてといいきる,単純で実用的な読解トレーニングの本 ★★★★☆
「論理」 といえばまず 3 段論法をおもいだすが,この本では 「対」,「言い換え」,「媒介」 の 3 つがすべてである.3 段論法があつかわれていないわけではなくて,それは 「媒介」 の一種としてあつかわれている.つまり,ふだんの日本語でつかわれる論理としては「対」,「言い換え」 という 2 つのものの関係 (2 項関係) のほうがもっと重要であり,3 段論法は 3 つのものの関係 (3 項関係) である 「媒介」 のなかのひとつ (にすぎない) ということだろう.

この本のなかには 「類書はすでに多数あります」 と書いてあるが,こういう方針が単純で実用的な読解の本は比較的すくなくて,価値のある本だとおもう.
論拠無き定説の提示 ★★☆☆☆
内容はそこそこ面白い。
特に最終章「テキストの全体を読む」は、数千文字の比較的長い文章2本を題材として、それの構造化が具体例で示されており読み応えがあった。個人的には、著者のレジュメに異議を唱えたいところもあるが、いずれにせよ自分の日ごろの読み方を反省するきっかけを与えてくれた点では評価したい。

だがしかし、以下のような問題があると思われる。

まず、論理を説く書物でありながら論理の飛躍が目立つ。
たとえば、著者は論理の基本は「対」「言い換え」「媒体」の3つしかないと言う。(p.38など)
しかし、何故その3つしかないのかについては全編を通じて明確な論証が無い。
論拠らしい箇所(第2章全部、など)を読んでみると、それらは単に、一般的で断片的な事例に基づいた定説を提示しているに過ぎない。
恐らく著者にしてみれば、論理がこの3つで構成されていることはあまりに自明に思えることで、教育の現場でも実際に結果を出して来られたのであろうが、論理を説く書物で論拠が明示されていないとは頂けない。
やや厳しすぎる意見かもしれないが、安易なノウハウを並べただけのマニュアル本とは一線を画す、非効率ではあれど「論理の根本をおさえている」(p.257)方法というならばこそ、その根拠が確かなものであると納得したいのである。

次に、平易な文体で記されているのに読みにくい。
原因は、上述した論理の飛躍にもあるだろうが、例文の扱いにも問題があると感じる。
それは、例題の内容自体を、著者の論旨を補うためにも多く用いていることであったり、また、論旨に不要な、内容への言及がなされる点などだ。
つまりその結果、論旨の見通しが悪くなり、主題についての考察に不要な労力を強いられることになっている。

ただ、ここまで辛らつに書いておきながら今さら褒めるのもかえって気が咎めるが、言わんとしている事は分かるし、ためになったのも事実だ。
仮に、著者の生の授業を受けでもすれば、とても楽しいかもしれない。
また、前書きや第1章での日本語教育の現状に対する批判など、著者の言に賛同するところも多々ある。
今後の著作に期待する意味も込めて、これには星は少なめとした。


なお、タイトルは野矢茂樹氏の「論理トレーニング」を意識した様子が伺え、それについては前書きや後書きにおいても触れられている。
しかし、似たようなタイトルではあるが、考察の対象はかなり異なる。
大雑把で乱暴な表現になるが、あちらが接続詞の扱いから攻めていくミクロ的な戦術だとするならば、こちらはテキスト全体の文脈を対象にしたマクロ的手法だと言えよう。
そのこと自体は方向性の違いなので甲乙つける類ではないが、購入を検討される方は気に留めて置かれると宜しいかと思う。
これさえあれば現代文は得意科目!!!―かも ★★★★☆
本書は

国語専門塾を主催し、教育批評なども手がける著者が

「論理」力をより多くの人に身につけてもらうことを目的として

本を「論理」的に読む方法と、そのためのトレーニングを紹介する著作です。



著者も述べているように、

本や文章をキチンと読むことは、きわめて難しいにもかかわらず

学校教育の現場では、十分に教えられていません。


この点、本書は

文章をキチンと読むために、必要かつ十分な事柄が

中・高校生でも読めそうな

コンパクト、平易な文章で紹介されており

文章の読み方を身につけるのに、もってこいの著作。


こういう本を読める現代の中高生がうらやましくなってしまいます☆


ただ、

内容の是非を吟味する際には、読者自身の経験や実感によって吟味する

という提案には、直ちにうなずけません。


この点について筆者は

経験や生活実感の中に「論理」が働いていること

を根拠としているのですが


これに対しても、

なぜ経験や生活実感のなかに働く「論理」が、本の内容を吟味する際の基準足りうるのか

生活実感や経験に反する主張を拒絶することにならないか


という疑問が残るからです。


とはいえ、

小論文やテストのためだけでなく

文章をキチンと読む能力を身に着けるトレーニングとして

うってつけの本作―

感情や勢いに流されることなく、

正しく物事を見ようとする全ての方におススメします