全盛期のような活躍ぶり
★★★★★
ゴクミシリーズ第ニ弾。今振り返ると、前作からはじまったシリーズの長大なコーダーの第二幕ともおもえる。
オープニングで寅は少し顔だすだけで、あとは30分以上寅無しで映画がすすむ。この間の主役は完全に泉と満男。ちょっと別の映画みたいな雰囲気になってしまうが、ご安心あれ!40分にたっしようかというころにくるまやに姿を現してからはほぼ出ずっぱり、全盛期のような活躍ぶりだ。
前作から一年、くるまやの人々には老いが忍び寄ってきている。前作とうってかわった淡い色調はdvd化(の失敗)のためではなくて劇場公開時からそうだった。前作までのコントラストのきいた画が好きだったが、現在みかえすとこの淡さも九州のひなびた温泉の風景にあっているといえばあっている。
渥美は声がちょっ通らなくなっており、これは公開時にも感じた。