ヤング・アンド・ホープレス
価格: ¥2,520
フロントマンであるジョエルとベンジー兄弟のピアスにツンツン頭という見かけによらず、本作にはパンク的な薄汚さや怒りは見当たらない。それよりも、カリフォルニアのハンディンドン・ビーチにいる連中が好みそうな明るいパワーポップに近い。にもかかわらず、タイトル曲と(「おれは単なるやっかい者」と歌う)「The Anthem」で、バンドはハイスクールのはずれ者たちの心にずばり訴えかける。そして、「Wondering」と「Say Anything」では人間関係の問題を掘り下げ、「My Bloody Valentine」ではコミカルな恐怖さえ追い求めている。ようするにグッド・シャーロットは、ブラック・フラッグやリンキン・パークといったハードコアバンドほど、激しくも怒り狂ってもいないのだ。バンドの生みだす非の打ちどころのない強力なメロディーは、彼らならではの魅力にあふれている。(Dominic Wills, Amazon.com)