マンディ・ムーアの、ロック寄りで、渋すぎるくらい渋い選曲がおじさんたちには嬉しいカバーアルバム。「Senses Working Overtime」「One Way Or Another」は出色の出来と言えるけれど、ややサウンドががちゃがちゃし過ぎで落ち着かない。彼女のヴォーカルにあわせてもっとシンプルなアレンジでも良かったのでは、と思う。しかしオリジナルに忠実でありながら自分の曲のように堂々とした「Anticipation」の素晴らしい歌唱を聴けばやっぱり彼女は才能に恵まれたシンガーなんだな、と再確認できる。スローテンポばかりを集めればもっと渋くできただろう。20歳後半になったら彼女に第2弾をやってもらいたいと強く思う。