USの2人ブラックメタラー、XASTHURによる通算22枚目のアルバム。

今回のアルバムも今まで同様、ひたすら薄っぺらくオリジナリティの無い
アンビエントなブラックメタルをやってくれてます。
叙情的な歌詞ではあるが、これぞDEPRESSIVE BLACKというような酷く病んだ
重暗い雰囲気は感じられず、何故か聴いて飽きてくる陳腐なメロディ。
どことなく貧相な雰囲気も感じさせてくれるサウンドは
ある意味、同人サークルのサウンドトラック的とも言えるかもしれません。

また元々Vocalが多めなバンドなのですが、関わらず今作は前作以上に
Vocalだけは目立ってます。
まぁ、Vocalは陰鬱Blackの目玉なので、この問題だけは回避していますが、
ただ単にシンフォニックブラックの音質を悪くしただけともいえます。

蛇足です:
今回のAlbumにおいてCDケースは紙ジャケDVDのような形をしておりますが、
このケースの造りが非常によいです。　こりゃあいい！
CDを取り外したり、もどしたり、いくらやってもCDが傷つくようなことはなく、
ディスクを綺麗に保管できます。
アホじゃない限り、割ってしまう恐れはありません。

USの1人ブラックメタラー、XASTHURによる7枚目のオリジナルフル。

今回のアルバムも今まで同様、ひたすら陰鬱で浮遊感のある
アンビエントなブラックメタルをやっています。
叙情的とは決して思えないし、酷く病んでいて重く暗いけれど
何故か聴いている内に引き込まれていく独特のメロディ。
どことなく荘厳な雰囲気も感じさせてくれるサウンドは
ある種、映画のサウンドトラック的とも言えるかもしれません。
また元々Voパートが少ないバンドなのにも関わらず今作は前作並かそれ以上に少ないです。
まぁこのバンドの音をVoメインで聴く人はあまりいないと思うので
特に問題にはならないとは思います。

一般の音楽ファンどころかメタルファンにも勧めるのを躊躇するような
バンドですが興味のある方は是非。

補足:
今回のアルバムのCDケースは紙ジャケのDVDのような形をしているのですが、
このケースの造りが非常に悪いです！
CDを取り外す、戻すという作業をすればするほどCDが傷つくようなディスクのとめ方で
下手すれば取り外す時に割ってしまう恐れもあります。
なのでもし購入するのであれば予め別のCDケースを用意したほうが良いと思います。