医療問題に取り組んでいますので、興味を感じて、『患者学のすすめ』を読んだのですが、非常におもしろくて、一気に読みました。
知的刺激に充ちています。
キーワードは、
新しいリハビリテーション 人間らしく生きる権利の回復
理想的患者は自己決定権を行使する 自己決定能力に裏づけられた自己決定権
専門職の役割 普遍的法則と個別性
などです。
すぐれた社会学者・患者と、すぐれた医師・医学者の対話から、学ぶことが多かったです。
ここ数年に読んだ本の中で最も学ぶことが多かった本の1つになります。
また、上田氏が自己決定権について述べているところは、僭越ながら、「これは本物だ!」と思いました。医師が自己決定権について述べたものの中では秀逸だと思います。
患者・潜在的患者の方々(つまり、すべての人々)、医師など医療従事者の方々、法律家の方々などに、この本を強くお勧めします。