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太平洋戦争 日本の敗因〈5〉レイテに沈んだ大東亜共栄圏 (角川文庫)

価格: ¥504
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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ユニークなシリーズ ★★★★☆
 本書は「太平洋戦争・日本の敗因」シリーズの一冊です。シリーズの全体を通じて、現地におもむいたり、未発掘の資料を駆使して、敗因の深層にせまった手法は高く評価できます。ステロタイプの類書と一線を画しています。
 最近の報道によれば、現在の自衛隊の小銃は扱うのに、職人芸を必要とするそうです。そうだとすれば、学習しない体質は相変わらずなのかと、心配になります。自衛隊のみなさん、読んでください。
本シリーズ中、本書だけ異質であった。 ★★★☆☆
太平洋戦争日本の敗因(1)〜(6)を読み終えた。全体としてとても参考になり読みやすい良い企画と思った。しかしこの(5)「レイテに沈んだ大東亜共栄圏」だけは全般を通して違和感を覚える内容であった。何故か?執筆の山下信久氏、藤本伸樹氏の文章が良くない。内容の構成が良くない。米国側資料の訳文が良くない。マッカーサーについて割いたページが多すぎる。巻末のコラム2に、現在のマニラの街の光景を描いているが、この書き方が失礼で良くない。これだけ「良くない」ことが多い書は途中で読むのが嫌になる。話は本題に戻り、とにかく日本陸軍はひどい。アジアの開放という大義名分が、結局は征服者の態度で民衆に臨んだ日本軍、占領地で収奪し、現地住民の生活に重圧を与えることでしか戦争を遂行できなかった日本軍。比国に関する知識もないまま軍人が異民族、異文化を統治した日本軍。これでは絶対に無理だ。だが田中新一、服部卓四郎、辻政信、河辺正三、牟田口廉也、こういう輩がいた帝国陸軍だ、さもありなん、これが日本陸軍だ。これら上層部軍人の方々の子孫は本シリーズをどう読んだであろうか。
このシリーズの中では好評価 ★★★★☆
軍事史に関してある程度の知識を持っている人間には、やや食い足りない…それがこのシリーズだが、この本に関しては、読んだとき(10年以上前でハードカバーだったが)には新鮮だった。

第2次世界大戦でレイテというと、どうしても同地をめぐって繰り広げられた、日米の激戦に目が行きがちだ。そう思って、この本を捲ってみれば、良い意味で期待が裏切られた。

そこに描かれていたのは、日本の占領地行政の失敗の分析であり、フィリピンにおけるマッカーサーの米国資本主義のエージェントとしての役割であり、日米のフィリピンにおける宣伝戦の優劣であり……。

何故、日本軍が1944年のフィリピンを巡る戦いにおいて決定的な敗北を被らなければならなかったのか、その政治的な背景について、徹底的にメスを入れていたためである。自分は学生時代、ビルマ、インドネシアの政治史を齧ったことがあり、それらの国々における日本の占領統治の失敗などについても学んだが、それとの比較ができたという点でも有益だった。星一つ原点の理由は、このシリーズ全体を通じて、日本軍批判がやや情緒的に流されているきらいがあり、本書もそれを免れていないことから。

しかし本書はシリーズ中、もっとも視点が優れている。とかく軍事というと戦闘だとか作戦だとか兵器だとか、そんな所に目が行きがちだが、政治・政策の延長である。政治・政策面で拙劣であれば、負けるしかない。あらためて、そのことに気づかせてくれたという点で、このシリーズでは最高の評価を本書には下したい。
知らなかった事実!! ★★★★★
恥ずかしながらこの年になるまで、フィリピンがアメリカに統治されていて、そこに日本が占領したことを知らなかった。アメリカナイズされたフィリピン人を「同じ亜細亜人同士や助けに来たったで」と言って、亜細亜化?を促進したら「アメリカナイズの方がええ」ちゅうてアメリカの再統治を望んだ人が多かったという皮肉な話。戦争の話を除いても面白い。そらそうやわなあ。「アメリカ」の方が夢がありそうな気になるもんね。「八紘一宇」てなスローガン、日本人でもようわからんのに、フィリピンの人に分かるはずがない。ともかく、戦略が皆無の行き当たりばったりの融和作戦にもう呆れてものも言えない。戦争の方はまたまた悲惨な結末で大本営はわが日本人を何人死なしたら気が済むんだったのか?ため息がでます。
手ごろな入門書 ★★★☆☆
太平洋戦争を中心にした日米比三国の関係を知る上での手ごろな入門書でお勧めです。最後に著者が、現代のフィリピンを称して、日本語のロゴがそのまま残っている中古車が街中を走っている事などを例にして「まるで日本企業のゴミ箱」と比喩しているのには、かなりひいてしまいましたが。それよりも、海外援助など何だかもっともらしい美名のもとに、官民含めた怪しげな業界の巣窟になっていることの方がよほど気にかかります。