H.ジャックマンは確か本作がハリウッドデビュー。久々の魅力的な実力派俳優。またその他の俳優陣も素晴らしい。P.スチュアートにI.マッケランといった英国演劇の重鎮から、H.ベリーにA.パキンといったオスカー女優他こんなに贅沢なキャスティングが可能なのもB.シンガーの実力故か?
さらに撮影方法もクール。微妙に人間の視線より上下にずれた位置からのフレームワークが実に気持ちよい。細かいところまで凝りに凝ってる作りです。
この手の映画を敬遠する人も多いかと思いますが、ちょっとマニアックな見方をすれば、誰もが何がしかの形で楽しめる総合点の高い作品だと思います。
ただしかし、ミュータントのように特別優れた存在が「平凡な異性愛者でしかない」という設定も、強制的異性愛社会の根強いアメリカ臭さを感じさせてウンザリする人もいるかも・・・。
お子さま向きのトテモトテモ楽しい映像作品ですヨ。