一言でいえば「仮面ライダーらしい仮面ライダー」です!本編は見てのお楽しみ。是非ご覧になって下さい!オススメです。

本作では圧倒的な強さを見せた敵役ドラスが特に印象に残っています。腕がとれても再生するわ、体を鉄骨で貫かれても平気だわ、変形(?)までしてビームは撃つわ…。「こんな奴どうやって倒すんだ〜!」とハラハラしたのを覚えています。
しかし、そこはライダー。今の平成ライダーの様に派手な武器も持たないのに、守るべき者の為に、明らかに自分より格上の相手に真っ向から戦いを挑む。その姿は正にヒーローです。
主役の方もイケメンというより頼りがいのある兄ちゃんという感じで、そのヒーロー像に説得力を持たせてくれます。
監督である雨宮慶太氏も「俺はライダーが撮れて嬉しいぞぉ!」というエネルギーが画面から伝わってきます。その思いが必然的に作品のクオリティに現れた感じです。今の平成ライダーのスタッフに足りないのってこういう所じゃないでしょうか?
何よりライダーの本来の視聴対象である児童層の少年が主軸になったストーリーが良いです。そこに親子の愛憎ドラマを盛り込まれ、親子の鑑賞も意識されています。それでいて改造人間の苦悩、の様なライダーの悲壮感もきちんと描かれています。(豪雨の中、己の姿を見て悲しみの絶叫をあげるZOの姿はライダー史に残る名シーンです)
特撮パートもCGからストップモーションアニメまで使う力の入れようで、アクションシーンも操演から終盤のZOとドラスの長回しの格闘シーンまで意欲的な試みもされています。
今考えれば古き良き特撮ヒーローの醍醐味がきっちり詰まった最後のライダーであり、ライダーの新たなスタンダードとなって欲しかった一作です。今の平成ライダーに足りなくなったもの、失ってしまった物がココにはあります。オススメです。

ライダー誕生２０周年を記念して製作・上映されたオリジナル作品。
たったの４８分とは思えないくらい濃い内容です。
初代ライダーのような怪奇性や主人公の苦悩などもしっかりと描かれていました。

特筆すべき点
・主役のＺＯの存在がまず良いですね。シンプルイズベストを地で行くライダーです。
　敢えてマフラーとベルトを廃したデザイン、
　キック、パンチ、チョップしか使わない戦闘スタイル、
　そして歴代ライダーの中で最も短くて簡単な変身ポーズ。すべてが素晴らしい！！
・怪人の造形（ドラス、蝙蝠男、蜘蛛女、そしてネオ生命体。見事なまでの不気味さ！！）
・メタルヒーローシリーズで活躍されていた人たちが作品に華を添えています！
　「ギャバン」の大場健二さんや、「シャイダー」アニーの森永奈緒美さんなど！
　出番があまり多くないのが残念ですが・・・。
・映像特典として収録されている、泣く泣くカットされたのであろう未公開シーン。
　このシーンはあそこで使うはずだったのかなと、観る者の想像力をかき立てます。
・ＣＧ（ＳＦＸ？）の使い方も、今時のようなそれとは違ってクドくなく、とても効果的！　
・そして何よりも、主人公・麻生勝を演じる土門廣さんが魅力的！！
　いかにも頼りがいのあるヒーローといった感じのカッコイイ役者さんです
　引退が非常に惜しまれます・・・。

他のレビュアーも仰っているように最期のライダーキックが少々迫力に欠けますが、
それを差し引いても星５つ分の価値がある傑作！！
主題歌「愛が止まらない」も名曲です！！

この作品は、私が小さかった頃に一度だけ親と見た事があった「仮面ライダー」なのですが…あれから年月が経ち、大人になった今となってやっとDVDを手にいれる事が、できました!!今、見ていても、すっごくいい作品だし、1時間にも満たない時間で、あれだけの素晴らしいものを作り上げるなんて、本当に凄いなぁと思います☆☆主題歌と挿入歌も、とてもいい歌ですよ(*^▽^*)/主人公も、頼りになる強くて優しいお兄さんって感じで…私は、凄く大好きです♪(v_v)今、放映されている平成ライダシリーズも、面白いけど…もし、興味をもたれる方が、いらしたら絶対見て下さいね

仮面ライダーで一番好きなライダーは誰か？
そう聞かれたら僕は迷わずにこの仮面ライダーＺＯだと答えてきました。
子供のころ、きっかけは忘れましたけど劇場に見に行ってからずっと心に残っていました。
同時上映の二作はまったく覚えておらず、また子供のころに見た他のどんな映画も頭には残っていないのに、このＺＯだけは頭の片隅にこびりついて離れませんでした。
そして大人になってＤＶＤを買って見直すとやっぱり最高の作品です。
短いながらに詰め込まれたストーリー、人間ドラマ、アクション。
どれも見もので音楽もどれも良い物ばかりで主題歌の愛が止まらないが欲しくて思わずレンタル屋の仮面ライダーの主題歌全集を借りてしまいました
また、このＤＶＤには本編の未収録部分の映像が特典として含まれていて（残念ながら声がなく劇中のＢＧＮ集の背景として使用されている）それにも喜びを覚えました。
この作品はあまり知られておらず、今まで話題に出しても知っている人がいなかったのが残念でなりません。
ぜひ色んな人に見て欲しい作品です。