極限状況
★★★★☆
複雑な家族の心の探り合いから一気にジャングルの冒険に加速していく展開が素晴らしいです。
この本を読むといつも草木の匂いと密林の湿気に包まれてる錯覚をしてしまいます。
限界状況にぶつかった時読むと、この兄妹に比べれば今の自分の困難などたいしたことないのでは?と勇気を貰えるんですよね。
一週間後、自分達は生きてるのか?と白骨をイメージしてしまう主人公の練くんの恐怖は生命の危険に追い込まれた経験がある人にはリアルに胸に迫って共感できるでしょう。
飢えや外敵の恐怖はもちろんですが
妹が熱で寝込んでしまった時、練くんが想像した一人ぼっちになる孤独への恐怖が最も怖かったですね。
勢いで読む
★★★★☆
ほんっとうにおもしろかった!!
上下分厚い本ですが、あっという間。
じっくり読むと、
「そんなばかな!」「それはありえないのでは・・・」
「あれってどうなったの??」
みたいな箇所がいっぱいあるのですが、
そんなもの吹き飛ばす展開のおもしろさ。
読んでいる時間登場人物の冒険にわくわくして、
とても堪能できました。
リサーチ不足
★★☆☆☆
読んでいて「この作者は実際に熱帯雨林に入ったことが無いのだろう」というのがヒシヒシと伝わって来て、あまりの現実味の無さに物語に入り込む事が出来なかった。子供が困らない程マンゴーやバナナ等の果物がそこここになってるなど有り得ないし、数日いるだけで虫の存在が気にならなくなったりするなど有り得ない。そんなに自然は甘く無い。空が見えない程鬱蒼としているとあれば、後で遠くから風船を見つけてそれを目印にしたりする。矛盾点が多い。人物設定も、中学生と小学生があれだけのサバイバル術や問題解決能力を持ってるなどリアリティーが無さ過ぎる。作者の他の作品が好きなだけにこの本には正直がっかりした。
がんばれ! 練君
★★★☆☆
リアリティに乏しいのと多少ご都合主義の所があるが、及第点だろう。
最後の文章
『だったら俺にだった、この世界が動かせないはずはない。
なぁ、そう思うだろう?』
は、ちょっと逞しくなった練君を応援したくなります。若いって、いいわ。
上下巻
★★★★☆
前半はやや説明的でしたが、中半のはらはらドキドキが面白い。
後半はやっぱりと思わせる結末でしたが。全体にはバランスが良かったです。
中・南米のマヤ・インカ文明は好きなので共鳴できる部分もありました。
ただこの本の前に“恐怖の報酬”を読んでいたので,作者にとっては良い報酬を得たのだと思いました。
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★★★★☆
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