1956年から63年にかけてのルイスのサン・セッションには伝説になるほどいろいろな要素(スティーヴン・フォスターからハンク・ウィリアムス、それにミッドナイターズのSexy Waysのリライトに至るまでのすべて)が入っているが、1枚のディスクにまとめ上げた本作は、主にロックとカントリーの系譜にこだわっている。ザ・キラー(訳注:ルイスの通り名)をエルヴィスへの短命だが強力な挑戦者に仕立て上げた曲――Whole Lotta Shakin' Goin' On, Great Balls of Fire――が、知名度こそ低いが同じくらいエキサイティングなIt'll Be Meや疑う余地もなく卑猥なBig Legged Womanに混じって収録されている。アメリカの優れた才能の一人を録音した主要なコレクションだ。 --Rickey Wright