真夜中の出来事
★★★★★
このアルバムのラスト、11曲目に収められている、邦題「真夜中の出来事」は、圧巻の素晴らしい作品だ。
静かに始まるイントロ、歌い出しは、まさに邦題からイメージされる厳かで静寂な夜そのままだが、ラストクライマックスのサビになって突然昼に場面が変わり、同時に主旋律はそのまま音階をかけあがり、曲調がガラッと明るく展開する。こんな日常的な夜と昼をドラマティックに、そしてロマンティックに表現し、歌い上げるポルナレフは、本当に天才だ。
ちなみにラストの部分の歌詞は、「子供たちが起きるとき、うんざりする。」といった内容だ。
ロマンのかけらも無いだけに、メロディー、歌唱とのコントラストも興味深い。