僕もブロークン(笑)
★★★☆☆
うん…エンターテインメント性は薄いけどなんで見れたんだろうって感じ…なんか1コマ1コマなんか映像美?なせいか見れる感じ…あんまり説明がないからあれだけど雰囲気、世界観には浸れました。口へのパンチがうけました(笑)フローズンタイムがレンタル屋さんにありません…
映像派は満足するはず
★★★★☆
映画は「世界観」さえしっかり構築していれば成立するという見本のような作品。
「ブロークン」はストーリーを楽しむのではなく、映画という芸術が作り出す「世界観」に浸るための作品だと思う。
そんなのつまらないと思うかもしれないが、それも映画の楽しみ方の一つ。それにこの監督はそういった技術にかけては卓越したものを持っている。
決して自己陶酔型ではなく、客を楽しませようという姿勢もうかがえるのが素晴らしい。
まるで凝った写真集をめくっているかのように、計算されつくした画が連続し、その世界で美女レナ・ヘディが
シリアスな芝居を見せる。品がある女優なのでこの作品の世界観にぴったりフィットしており、それだけで目が
釘付けになる。画を見てるだけで楽しめたので、88分はあっというま…「まだ見ていたいな」と感じてしまうほど
雰囲気と世界観に浸れる作品だった。
ラストの展開に・・・
★★★★★
いざ借りてきたもののYahoo!映画で検索してみると3.06という微妙な評価。IMDbを見ても5.8という微妙な数字。観る前に評価は見ないようにと思いながらも、いつも気になって結局見てしまう・・・・・・。しかし今回はそれが逆に良い方向に働き、存分に楽しめる結果となりました。
いわゆるドッペルゲンガーを扱った映画です。ある日大きな鏡が割れた日から、その場にいた人物全員の生き写しが現れます・・・・・・。もう完璧にミスリードにやられてしまいました。ラストで主人公が驚くシーンで「えっ、何で驚くの?」って一瞬思いましたが、私は騙されてしまった人なので「あ〜!!そういうことか!!」とストーリーを理解してがっくり。見事に騙されてしまいました。
いろんなとこで低評価レビューを読んでみると、「そのまま終わってしまった・・・」派の人と「理解できたけどありきたりだな」派の人がいるようです。前者に関しては内容を理解できてないのでもう一度観るべし!しかし後者が結構いるようなので、ドッペルゲンガーを扱った小説や映画を観た事がある人にとっては陳腐な作品なのかもしれません。ちなみに私はドッペルゲンガーを扱った作品は初めて観ました。私と同じ方には新鮮で面白いかもしれません。
あ、それともうひとつ。テンポに関してですが完全にヨーロッパ映画のテンポです。ハリウッドの目まぐるしいほどのテンポが好きな方には退屈に感じるかもしれません。無論私はヨーロッパ映画のテンポの方が好きなのでしっくりきて楽しめました。
僕の頭がブロークン
★★☆☆☆
予告編を観た時はかなり面白そうだと思ったのだがこれがフタを開けてビックリ、全く面白くない。 ブロークンというタイトルから察するにある日突然何の前触れもなしに崩壊するかもしれない世界の危うさを描いたのかなとも思うのだがいずれにしても意味不明。昔イザベルアジャーニの「ポゼッション」という映画があったがあれも訳が分からなかった。要するに観念的過ぎるのだ。監督がフォトグラファーというだけあって芸術作品自体、創作者の頭の中で完結している為その扉を開ける鍵を探し出し中に入り込まない限り我々凡人には理解不能だろう。 売りであるレナへディの官能シーンも期待した割りにはまるきり肩透かし。 レナファンには「300」の方をお勧めする。あちらはバッチリと〇〇〇シーンが拝めるから。「サラコナークレニクル」でブレークする前の出演作だからあれがレナヘディだと気が付いていない人って以外と多いんじゃないかしらん。
スタイリッシュで不条理
★★★☆☆
レナ・へディ(サラ・コナー・クロニクルズ)の為に作られたようなホラー・サスペンス。一人暮らしのヒロインの朝のシーン。ベッドから起き上がってブラウスを羽織る姿も、窓から差し込む冷たい逆光に浮かぶシルエットも、きちんと計算されたフレームの中にあり、また、時間の経過を表すかのように時折挿入されるロンドンの空撮も、すべてが美しく、かつグロテスクなものを内包しているかのように感じる。冒頭に引用されているポーの一節。これに答えがあるのかと思ったが、どうなのかな? 原典(ドッペルゲンガーの怪異をテーマにした)を読んだことがないのでなんとも云えないけれど・・・。大鏡が割れることによって何かが起こるということなのかも。でも、監督の頭の中にあるイメージを映像化したものに共鳴出来れば良し、そうでなければ置いてきぼりをくらってしまう類の作品のようだ。現に私は後者の方で、結局何が言いたかったのか判らずじまいで終わってしまった。特典として収録されている「日本滞在記」の中に何らかのヒントでもあるかと思ったが、時折流暢?な日本語を発する監督(雲丹の軍艦巻きが大好き)の不条理さを暗示するようなコメントがあった位。芸術作品で判りやすいものを軽視する傾向ってのは常にあるから、そういうことなのかなと思うが、商業映画としてはイマイチってところでしょうか。