VANGELIS Albedo 0.39 (1976 German 9-track CD reissue of 1976 album picture sleeve ND74208)
思い出のアルバム
★★★★★
思い出のアルバムです 買ったのはLPレコードで1979年です
この中の、「アルファ」が聞きたかった 1977年の8月にNHK.FMの番組でステレオ劇画シリーズ「宇宙戦艦ヤマト 朗読 あべしずえ」のなかで
使われていました 曲名を知りたくてNHKに往復はがきで問い合わせをして曲名がわかったのが2年後でした
1978年の故筑紫哲也氏の報道番組「こちらデスク」のエンディングでも使用されていました 1980年の「コスモス」でも使用されていました
この曲が最初にラジオから流れたときのことを今でも覚えています 高校の部活の合宿でした 何だこの曲は? 友達と顔を見合わせたのを覚えています
最近、ユーチューブであべしずえの番組を33年ぶりに聴くことができて嬉しかったので書き込んでしまいました
音質出るたびに違います(でもアナログ盤が依然最強)
★★★★★
言わずと知れた大傑作。内容は他のレビューに譲り、各盤の音質について述べます。
日本初出CD化のRCA盤はひどい音でがっかりさせられましたが、ウィンダムヒルからの米盤(ASIN: B000000NN4)は非常にみずみずしく愛聴盤となりました。
ただアナログ盤の野太い音はイマイチ再現しきれていません。
(オーディオフリークは「反射率0.39」の保存のいいビニール盤を探し、低音に強いカートリッジで再生して下さい。
「パルスター」の電話音声の背景にあるブーンというハムや「アルファ」のドシンと腹に響くドラムなど、生々しさに驚くはず)
いっぽう紙ジャケ盤(ASIN: B000EBDCX2)は、いきなり「シャー」というすごいヒスノイズにびっくり!
ふつうのリマスターならこんなノイズは絶対消すでしょ。
それだけじゃなく「核の創生 パート1」の直前にはプレエコーがばっちり聞こえる!!
プレエコーなんてデジタル世代は知らないでしょうね。巻き取ったアナログテープの磁気が隣り合ったテープに転写することで、再生時に次の曲の音が曲間部分でうっすら聴こえる現象です。
ビクター開発のK2テクノロジーでリマスターしたとありますから、アナログマスターになるべく手を加えずナチュラルな雰囲気を再現しようという意図なのかな。
マスター劣化はどうしようもなく、ところどころ音のツブレを感じますが、高域の輝きはウィンダムヒル盤に勝るとも劣らず、アナログをよく聴いていた人はこっちの方が耳になじむかも。
最後に余談。ワタシ気象予報士なんですが、予報士試験にもよく出る地球の反射率(アルベド)は、研究により現在は0.31に訂正されていて、0.39は誤りということになります。
だからといってこの「反射率0.39」の名盤としての価値が少しもゆるがないのは、言うまでもありません。
カール・セーガン(声は横内正)が浮かぶ40歳の私
★★★★★
科学番組「COSMOS(コスモス)」にBGM採用率が高いヴァンゲリスのアルバム。
特に「パルサー」「アルファ」は宇宙創成など神秘的な映像に効果的に使われ
子供心に明確に記憶に残る曲だった。
「COSMOS」自体のサントラレコードが発売されて
そのライナーを読んでヴァンゲリスの存在を知り
このアルバムをレコードで購入。
サントラでは曲はフェードアウトされていたので、
アルバムで、やっと全体像が見えた。
このあと、どっかで聴いた曲調だなと思った
「ブレードランナー」サントラで再会するまで、しばしの別れとなる。
カール・セーガンのCOSMOSで使われた、と言えば
★★★★★
このアルバムにはカール・セーガンの『COSMOS』で印象的だった楽曲のうちの1曲が含まれています。水滴のような音の綴れ織りで編まれた“アルファ”、まるで電波信号のような“パルサー”など、どの曲を聴いてもタイトルから映像が浮かんできそうな楽曲ばかり。そんな中でも特に印象的なのはアルバム中もっともロック色が強い“核の創生”で、さながらイエスの“Parallels”でのリック・ウェイクマンばりの教会オルガンがフューチャーされた楽曲です。レコード時代はこの曲はB面の1曲でした。また異色な曲としてはエンディングの“反射率0.39”での語り(本人の声かと思ったらリハーサルでのミキサーの語りでした)でしょうか。
現在このアルバムと『天国と地獄』の版権はウィンダム・ヒルにあり、輸入盤ではWhindham Hillのクレジットが入っています。
紙ジャケによるリマスターで、オリジナルの体裁が再現され、意外なところで感心してしまいましたが、(内袋がエンボス加工だったり)この名盤が一部のファンのためではなく、多くの人に聴いてもらえることを祈っています。
透明感あふれるkeyがイマジネーションを喚起するアルバムです
★★★★★
ギリシャ出身のキーボーディスト、ヴァンゲリスの77年発表のアルバムで、全ての楽器をヴァンゲリス自身が演奏しています。タイトルにつく0.39なる数字は地球が太陽光を反射する割合です。そんなタイトルや、コップの中で揺れる水に光が当たったジャケット、また⑥がTVの科学番組COSMOSで使用されたことからも分かる通り、SFチックでイマジネーションあふれるサウンドになっています。サウンド的にはクリスタルなkeyが印象的ですが、決して無機質ではなく、暖かみを感じさせる音になっているのが特徴でしょうか。
「天国と地獄」同様、コンセプトアルバム的な作りになっているのですが、全9曲収録されていて軽快感があること、日本人好みの美しいメロディの⑥が収録されていること等から、「天国と地獄」以上にヴァンゲリス入門に適しているかもわかりません。