これまでに日本語訳されたラリーの著作は、「ラリー・ウィリアムズの短期売買法」「ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法」がありますが、これらの本とはちょっと趣が異なります。ここに上げた2冊は、チャートパターンやテクニカル分析によるトレーディング・テクニックの解説が中心でしたが、本書は株式市場に潜むクセ、周期、アノマリーを利用して利益を得ることを目的としています。紹介されている内容がそのまま日本市場で有効かどうかはわかりませんが、マーケットと対峙する上での非常に有効なヒントになることは間違いありません。おそらく近年の相場書の中でもベストな1冊です。それにしても、著者のマーケットに対する深い洞察力にはいつも脱帽です。