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純粋なるもの

価格: ¥166
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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若手棋士の将棋に掛ける純粋な生き様 ★★★★★
島朗氏は,将棋が趣味の人ならばご存知かと思いますが,昭和55年度にプロ入りした将棋棋士で「55年組」の一人です.将棋にコンピュータを活用して棋譜の管理や定跡の分析をするなど将棋に新風を吹き込み,初代竜王となりました.しかし,島氏といえば,羽生善治,佐藤康光,森内俊之と一緒に立ち上げた研究会「島研」の存在があまりに有名です.

本書では,そんな島氏が見守った若手棋士,森下卓・佐藤康光・森内俊之・羽生善治の将棋に掛ける純粋な生き様が描かれています(描写がリアル過ぎるくらいよく書けており小説かと錯覚する仕上がりです).一流の棋士が一流の棋士を描く異例の作品であり,一流の棋士だからこそ書ける描写が随所に見られます.将棋に興味がなくともオススメです.
極めようとする心 ★★★★☆
 やや古い本ながら、「チャイルドブランド」の名で棋界を席巻した羽生、森内、佐藤、郷田の各棋士の共通点を描き出した好著。筆者は将棋8段で、彼らよりもひと世代上ながら、非凡な才能を早い段階で確信し、ともに研究会で研鑚をつんだ。その目は的確。彼らの共通点を「純粋に将棋を極めたい」と思う心に見出した。ゲーム世代、シラケ世代とレッテルを張りがちな若い世代に、熱いものが流れていることを示している。将棋を知らなくても、棋士に興味のある方にはおすすめできます。文章も上手。